へべれけ!コンバット HINT
上の写真は、「コンクリートの壁を見つめて、人生っていったい何なのだろうと思索に耽っている18歳のマサヒコ」ではありません。1976年9月5日の夕刻、秋田県男鹿半島における「へべれけ酒盛り」のさなか、「野宿旅行の楽しみのひとつは、あらゆる場所をトイレにできることである」を実践しているだけのことなのです。酒盛りでは「一人一升」を飲むことが「ワセダの男」であることの証ですから、たびたびこのような野外小用の運びとなるわけですね。とは言え、開放感に満ちた不届きなふるまいが許されるのも、焚き火が赤々と燃えている時間内だけ。一升ビン4本を空けたのち、4人の最後の放尿行為を「せーのー」で焚火めがけて一斉に実施し、じゅじゅじゅーっと、火と尿意をすっかり消したら、たちまち漆黒の闇の中。あとは寝袋に全身をすっぽり収めて、朝日が起こしてくれるまで眠るのみです。ところが、夏場の野宿では、この時間帯がいちばん恐い。火を消したとたん、あの怪物が近づいてくるからね。恐い恐い怪物だよ。前回載せた写真の中で、マサヒコが若者の矜持を捨ててまで防衛態勢を整えておりましたが、質実剛健で鳴る彼ですら怯懦を隠せないほどの怪物が相手ですから、当然クオヒコも「お願いですから何も危害を加えないで立ち去ってくださいましね」の方針を夜明けまで貫きましたよ。
それなのに、この謙虚な心がけまで、焚き火や尿意といっしょに捨ててしまった者たちがいた。それが、ユズルとナオヒコ。あっという間に怪物のエジキですわ。「目覚めたら、どひょひょーん」。いったい、どんな怪物が襲いかかって、どんな事件を引き起こしたのでしょうね? ぜひ、次回の更新時までに考えてみてください。(と述べながら、まだエッセイの続きを書いていないことをウヤムヤにする。大人の悪知恵ですね。良い子の皆さんは真似をしてはいけませんよ。ちなみにこの怪物は、男鹿半島の雄「なまはげ」ではありません)
