二宮正治の広島を舞台にした小説 明日を夢見る若者物語 第12回「ああ勇次、勇次」 こう言って美紀は激しく勇次の口を吸う。勇次も美紀の口の中に舌を絡ませる。「口の中で舌が激しく絡み合った」 美紀の手は勇次の背中に絡みついている。「うーん、うーん、うーん」 勇次が喘ぐ。美紀はその声を聞いて、「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」 と激しく身悶えした。激しい十七歳同士の情熱のぶつかりあいである。 二人の愛の交歓はまだまだ続く