「ああ美紀・・・・・・・・・・・・」
 勇次は美紀の唇を激しく吸った。
「美紀が可愛い」
 もう百回以上勇次は美紀にキスをしているが、情熱は収まる事はなかった。
この二人の高校生は知り合ってまだ三ヶ月だったがまるで幼馴染のように気心が知れて仲がいい。
しばらく語り合った後二人はまた激しくキスをした。
「二人とも心が燃え上がっている」
 場所は広島県安芸郡坂町平成ケ浜の人口の浜辺だ。
「可愛い美紀が好きだ」
「私も勇次が好き」
 平成ケ浜で食べたお好み焼きのソースの味が二人の口を行き交っていたが、
「二人の愛も同時に行き交っていたのである」
 ソースの味なんか全然気にならなかった。
二人は燃え盛っているのだ。