「美味しい鴨が食べられるお店は?」と聞かれたら迷わずトロワピエロをお勧めする。
いや,それどころか「日本一うまい鴨が食べられるお店」かも知れない。
現時点では本当そう思う。
中目黒商店街の突き当たりに鎮座するこのお店。
寒空の中商店街を突き抜ける苦労を忘れさせてくれる。
それほどまでに素晴らしい鴨肉を提供してくれます。
入店し,メニューを開くとその魅力的な料理の数々にまず注文を迷います。
「どれにしよう・・・」
とりあえずメインは鴨を食べてきたから決まりとして,前菜が決まらない
お店の人に相談するとまず蝦夷鹿のカルパッチョを勧めてくれた。
ここで身振り手振りを交え,それぞれの料理を熱く語ってくれる。
ここまでお店の料理を愛してる人が働くお店なら大丈夫だろう,とひと安心したり。
結局,「盛り合わせにしましょうか?」と提案してくれたので素直に従うことにしました。
お通しの扱いで,パテとパン。
間違いなく自家製であろう,なめらかで上質のパテ。
前菜の盛り合わせ。
ダルマイカの素揚げに,サーモンの瞬間スモークに,熊と・・・のテリーヌ,エゾ豚のグリルなどなど・・・
どれも手の込んだハイクオリティな一品。
メインに期待が高まります。
口直しに?頼んでいた生野菜のバーニャカウダ。
地野菜は甘みが強く,ソースと絶妙の相性を見せる。
このソースはパンと合わせてもよい。
出た!!
メインの鴨をジュのソースで。
輝く赤身の肉は見た瞬間に旨みを閉じ込めていることが分かる。
肉を食すと,なめらかでねっとりとした舌触りの後に,これまでに食べたことのない濃厚なうまみが押し寄せてくる。
血のような,はたまた鉄のような濃厚な味わいが舌を通り過ぎる。
なんだこりゃ~,これが本当の鴨の味わいなんでしょうか。
この味わいは,網捕りの鴨を窒息させることで全身に血が巡ることで得ることができるといいます。
店側の「日本一おいしい鴨の食べ方です」という言葉にも納得がいきます。
左上の骨付きの肉は,ウズラかと思いきやなんと鴨の手羽とのこと。
触感も「クニュクニュ」と,ふつうの鶏肉に近いものがあり,「鶉かな?」と思っていたけれども,まさか鴨だなんて。
聞くところによると4人だとこうして鴨の全体を楽しめ実にぜいたくな食べ方が出来るそうです。
食べ終わる頃には溜息しか出てこない・・・
一同大満足。
料理とワインのクオリティ。
そして何よりそのコストパフォーマンス。
ものすごいお店に出会いました
ユリさん,だてじゃないわ。
トロワピエロ
東京都目黒区祐天寺1-1-1 リベルタ祐天寺B1
18:00~翌3:00
月曜定休
予算:10,000円くらい
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