恒例のクリスマスディナーということで,今年はマイミクともっぺさんイチオシのブラッスリーマノワ。
明治通り沿い,広尾一丁目の交差点近く,少し奥まったところにあるマンションの1階。
緑中心の外観が目印です。
内装はとてもシックで,カウンター席とテーブル席とに分かれている。
北海道は道東のレストランホテル,ヘイゼルグラウスマナーの系列で,現地から直送される季節の魚介,ジビエを楽しむことができるフレンチ料理が楽しめます。
魚介の刺身が一通り楽しめる看板メニューの「フリュイ・ドメール」は絶対食べるべきとのこと。
今回はコースのため諦めたけれど,コースメニューも豊富な魚介から構成されているので,期待に胸を膨らませて訪問しました。
アミューズ
厚岸産シングルシード 「カキえもん」のブルゴーニュ風
カキの火の通し方が絶妙。
カキフライなど,火を通すと特有の臭みを感じることが多いのだが全く感じずに美味しくいただけた。
前菜
知床産 生ウニと人参のムース コンソメジュレとともに
メニューの通り,上から3層で構成されている,見た目にも非常に美しいメニュー。
シェフから「3つを一緒に味わってほしい」と勧められて試してみると,見事なマリアージュを見せてくれる。
ここで白ワインを。
グラスは2種類用意。
プイイヒュメ(ラドセット) 05’
ムルソー モーリス シュヴァリエ(ルモワスネ) 98’
プイイヒュメは,若いこともありソーヴィニヨンブランらしい軽快な酸味,ハーブに柑橘の香りを感じさせていかにも魚介との相性がよさそう。
ムルソーは98ということもあり,色はにわかに黄金づいている。
特有のコクの後にさわやかな酸が引き締めてくれる。
いずれもソムリエ折橋さんのセレクト。
ペリゴール産 黒トリュフと フォワグラのソテー
特大のフォアグラにこれまた特大の黒トリュフがあしらわれる豪華なメニュー。
素材がよいからか,くさみは皆無,火の通し加減も絶妙。
これがメインといってもおかしくない程のクオリティです。
スープ
オマール海老の濃厚スープ カプチーノ仕立て
オマールエビを煮込んだスープに,カプチーノ風にミルクを入れたもの。
かき混ぜてからいただく。
一口目は軽く海老の癖を感じたが,二口目からの味わいの変化に驚かされる。
口が慣れたのか,ミルクの効果か,急に優しい味わいに変わり最高級のみそ汁を飲んでいるかのような錯覚に陥った。
そんなことないんだけどさ,,すげーこれ。
ここで赤ワイン。
白同様,グラスは2種類用意。
ポマール プルミエクリュ レ ジャロリエール 02’
シャトーフランマイエ キュヴェ ジャン バプティスト(ポムロール) 00’
ポマールはぴの特有の爽やかな酸とフランボワの香りの後にしっかりとしたコクが。
とても飲みやすいミディアム。
ポムロールはボルドー特有の,力強さが特徴だがしなやかな後味に驚かされます。
ポワソン
北海道産 海の幸のサラダ(ホタテ キンキ アカザエビ)
魚介をふんだんにあしらったメリメロサラダ。
脂の乗ったキンキ,ぷりぷりのアカザエビとホタテいずれも素材の良さを感じずにいられない出来栄え。
キンキの脂もあってか,口直しというよりはしっかりと一つのメニューとしての存在感を持っている。
それぞれの素材が突出することがなく,バランスの良さも感じさせる。
メイン
虹別で獲れた エゾ鹿のポワレ 赤ワインとそのジュのソース
鹿を食べるのはずいぶんと久しぶり。
特有の香りと力強い味わいがある。
骨から取ったソースを使っているので,その香りがまた引き立つ。
味わいの面でもボリュームがあり,メインにふさわしい一品。
クリスマス特製デザート
ブッシュドノエルと,飴細工のお菓子であしらって。
ワインも料理も最高でした。
それぞれのコースで異なる素材を味わうことができて,とても楽しめるコースだった。
特に,魚介の素材の良さが際立っていた印象。
次回は趣を変えて,「フリュイ・ド・メール」含めて大勢で楽しんでみたいですね。
ブラッスリーマノワ
東京都渋谷区広尾1-10-6
17:00~翌2:00
月曜定休
予算:通常7,000円くらい?