連休に、遅まきながら先週まで行われていたUSオープンの男子決勝、R.フェデラー対A.アガシの試合を見る。


サンプラス、クーリエ、チャン、と一時代を築いた同世代のプレーヤーが引退する中プレーを続けるアガシ、今年で35歳となった。

初戦敗退したフレンチオープン以来休養をとり、ブランクの心配をよそに勝ち上がって来たが、準々決勝、準決勝とフルセットの苦戦を強いられ、その内容は全盛期からの衰えを感じずに入られなかった。。

対するフェデラーは決勝戦まで今期50勝3敗という信じられない成績。

ウインブルドンを3連覇し、今大会も決勝まで落としたセットは僅か2。

フェデラーの優勢は明らかだった。


さて、アガシはそんな前評判をいい意味で裏切る試合を展開する。

本来の強力なストロークに、本来得意ではないネットプレーも躊躇せずにトライする。

僅かなチャンスも逃さず、積極的に攻める。

準決勝まででは諦めていたボールも拾い、ポイントにつなげる。

まさに全てを賭したプレー、リスクを恐れずに勝利をもぎ取りに向かう姿勢が画面越しにも伝わってくる。

準決勝までの苦戦は決勝戦に照準を合わせていたのだろうかと思わせるほどの好調ぶり。

第3セットで一時リードを奪った瞬間、スタジアムの観客全員がアガシの応援となった。

結果、王者フェデラーの前に4セットで敗れたがまさにこの日のアガシは世界中のテニスファンに感動を与えたに違いない。

それだけのプレーを展開した。


アガシのUSオープン初の決勝進出は、実に15年前の対サンプラス戦。
15年の月日をまたいで、世界最高峰の大会の歴史に名を残す。

それがどれだけ偉大なことか。


この日のアガシには、感動させられました。
すごいな、35歳。

自分も頑張ろう。


そして、チャンピオンフェデラー。

あなたは史上最強です。