いつのまにか、あっという間に忘れてしまいそうなので・・・
観たり聴いたりしたものを書きとめることにしました。
てなわけで、最近観にいったお芝居のことなどから(笑)
彩の国シェイクスピア・シリーズ第25弾『シンベリン』
演出:蜷川幸雄 作:W.シェクスピア 翻訳:松岡和子
出演:阿部 寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭
泣く子もだまる蜷川さん。世界のニナガワ。鬼の蜷川・・・
数々のコワそうな形容詞で表される蜷川さんのシェークスピア。
これぞ舞台!これぞ演劇!これぞ空間芸術!
蜷川さんのシェークスピアは、じゃじゃ馬馴らし以来の
2度目でしかありませんが、やっぱりそう感じました。
例えば。
開演30分前ぐらいに、入場したんですが、
座席はどのへんかなーなんつって、劇場の中に入ると、
もう既に、幕の開いた舞台に、演者らしきひとたちが、
7、8人いる。
よくみると、どうやら、それは楽屋の中のようで、
鏡がズラっと20台ほど並んでる。
化粧道具やらも鏡台にある。
ドウランをぬってるひともいれば、
ストレッチをしてるひともいる。
なにやら談笑してるひともいる。
照明さんらしきひともうろついたりしてる。
そんで、みんながみんな、
トレーニングウェアというか、
練習んときに着てそうなラフな格好をしてる。
練習ん時に、
みんな蜷川さんに何て怒鳴られてんだろーな。
あー。もー開演まで10分切ったなーなんて、
ぼんやり舞台を眺めてたら・・・
勝村さんがふらりとあらわれ、
あっちへふらふら、こっちへふらふら。
あー。
これだんだんみんな出てくるんだ。そーなんだ。
って思ってたら、
窪塚さん出てきました。
おー。
鳳蘭さん出てきました。
はー。
山本くん出てきてました。
あはん。
次々に、いろんなひとが
出てきます。
そして。
そして。
阿部ちゃーん!
阿部ちゃーん!わわわああッ!
うおおおおおおおおお!
阿部ちゃんやああああああああああ!
うおおおおおおおおおお!
既に、こーなんていうんでしょか、
否が応でも、客席のテンションがあがる。
待ってるものが
でてくるわけですから!
次々と。
ていねいな前戯みたいです。
で。
阿部ちゃんです。
背高いです。
濃いです。
オーラでまくってます。
で、みんながみんな、トレーニングウェア。
おおおおお。
しかし・・・
一体、どんな始まり方をするんだろーと、
気になり始めました。
そのときです。
ようやくです。
ブザーが鳴るんです。
「まもなく開演です。
ロビーにおいでのお客様は
客席におもどりください」
みたいなアナウンスが流れるんですね。
でも、みんなトレーニングウェア。
で。
ほどなく。
2度目のブザーが鳴る。
あ。ほんとに開演だ。
始まる・・・
って思ってたら、
好き好きにたたずんでた役者のみなさんが、
横一列に並ぶ。
ずらっと並ぶ。
真ん中は、阿部ちゃん。
圧巻の横一列。
それだけで既にかっこいい。
アドレナリンがふきだす。
そして、
舞台の役者は、
ひたすらたたずむ。
無言。
前を凝視。
で!
拍子木の音が、
カーーーーンって鳴る。
その瞬間!
瞬間。
舞台衣装に早変わりしました。
瞬間でした。
全員です。
場内の鳴り止まない拍手
たたずむ横一列。
どーです?
このいきなりカーテンコール状態!
このあとの芝居も終始
エンターテイメントに徹してました。
蜷川さんのシェークスピア、
また行きたいです。
きっと新しい驚きを
考え続けてらっしゃるはずです。
蜷川さんと同じ時代に
いられる幸運を
また実感しに
劇場へ足を運ぼうと思うわけでした!
てなわけで、
ボクは、先月5月7日(月)18:00開演、
大阪梅田のシアタードラマシティの公演を
観にいったときの雑感でした。
ちなみに、
埼玉県芸術文化振興財団のホームページに公演情報は満載です↓
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p0402.html
よろしかったら、コチラもついでに… http://www.nicovideo.jp/watch/sm17705897
ジャンジャン!(了)