【スペシウム光線は、必〇技か!?】
筆者(柳田理科雄氏)は、
全話の見直しに突入した。
食事や睡眠や現行の執筆をンp沿いて
それ以外はとにかく「ウルトラマン」を
見続けるという生活が3日3番。
しまいには、かかってきた電話に
「シュワッチ!」
と、出るまでになったが、その結果、
いろいろなことが、わかりましたぞ。
まず、全39話で、ウルトラマンが
戦った怪獣は、38匹。
このうち、26匹との戦いで、
スペシウム光線を撃っている。
その発射タイムは、平均して登場から
1分40秒前後。ベムラーとの戦いに比べると、
意外なほど早い。
驚くべきは、この26回のスペシウム
光線のうち、カラータイマーが鳴った
後に、発射されたものが、「14回」しか、
ないことである。
残る12回は、スペシウム光線のほうが先。
というか、カラータイマーが
鳴り始める時間の平均が、「1分53秒後」
なのだから、平均値でも、スペシウム光線
のほうが早いのだ、なんと、前述の
「勝利の方程式」が、もう崩れました。
オドロキは、それdけではない。
いかに、スペシウム光線を、いつ撃って、
その結果がどうだったのか?...
を示してみる。
(複数回撃った場合は、初回の発射時間)
〇は、一撃で倒した場合、
三角は、、複数回の発射で倒した場合、
×は、効かなかった場合で、
その際は、決め技を記した。
すると...。
ベムラー 3分02秒 〇
バルタン星人 1分34秒 〇
ネロンガ 2分39秒 〇
ラゴン 1分47秒 〇
グリーンモンス 2分32秒 〇
アントラー 1分44秒 × 科特隊の活躍
レッドキング 0分41秒 × ウルトラ背負い投げ
ジラース 0分41秒 × ウルトラかすみ切り
ドドンゴ 1分12秒 〇
ベスター 0分25秒 〇
2代目バルタン星人 0分05秒 × 八つ裂き光輪
ブルドン 1分46秒 △ スペシウム2発目
ザラブ星人 0分47秒 △ スペシウム2発目
アボラス 1分42秒 △ スペシウム3連発
ヒドラー 1分39秒 × 当たらなかった。
ケムラー 0分21秒 × 科特隊の活躍
グビラ 2分32秒 〇
ゴモラ 2分15秒 〇
ダダ 2分30秒 △ スペシウム2発目。
ゴルドン 2分21秒 〇
ケロニア 0分40秒 × ウルトラアタック光線
ザンボラー 1分45秒 〇
ガラガス 3分09秒 〇
ジェロニモン 2分04秒 × 科特隊の活躍
キーラ 2分03秒 × ウルトラ念動力
ゼットン 1分46秒 × 科特隊の活躍
これを観ると、「スペシウム光線は必〇技」
という認識さえ、どこまで正しいか、怪しい。
全26話中、1発目のスペシウム光線が
致命傷となったのは、たったの12戦
だけなのだ。
残る14戦の内訳は、
別の光線や技で倒したこと5回、
2~3発目の
スペシウム光線で倒したこと4回、
科学特捜隊に助けてもらったこと3回、
当たらなかったこと1回、
自分が〇んだこと1回。
ウルトラマンみは、
「スペシウム光線1発で、敵を倒す」
というイメージがあったが、
この光線が、そのとおりの威力を発揮した
「必〇率」は、40%にすぎない。
う~ん、驚いた、
スペシウム光線に、
こんなに威力がなかったとは...?
備考:この内容は、
2022-8-24
発行:KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 3」
より紹介しました。
(読後感想)
えっ!
僕の後ろに、
誰か、見えるの?