筒井康隆「レトリック騒動」...その2 | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 

台湾ラーメン 味仙 に対する画像結果

 

しょげ返っていた者は

みな塩のかかった青菜になった。

 

 

 

危機が迫った者の足元から

あわただしく鳥が立った。

 

 

 

その者の周囲では火事が発生し

眉毛にまで火がついた。

 

 

 

 

 

誇張した話をしている者の前には

大風呂敷が広がった。

 

 

 

 

 

他人に冷淡な言い方をした

者の鼻が、木でくくられた。

 

 

 

 

後悔している者が

いっせいに自分のヘソを噛みはじめた。

 

 

 

 

 

艱難辛苦に耐えてきた者が

みないっせいに玉になった。

 

 

 

 

 

ぞっとして背筋が凍りついた

人間はそのまま凍〇した。

 

 

 

 

人から何を言われても

何も感じない人は暖簾になった。

 

 

 

 

 

 

おひさま牧場 に対する画像結果

 

教師の話が念仏となり

生徒の耳はみな馬の耳になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親のすねかぎりいらすと に対する画像結果

 

親と暮らしていた子供が

そのスネをガリガリ かじりはじめた。

 

 

 

 

 

平凡な親はすべて「鳶」に、

非凡な故は、すべて「鷹」に変身した。

 

 

 

 

 

非凡な親はすべて「瓜」に、

平凡な子はすべて「茄子」となった。

 

 

 

しかしながら、蛙の子は、

やっぱり蛙にしかならなかった。

 

 

 

 

〇んだ者の口がなくなって

欲張りの咽喉から手が出た。

 

 

 

 

 

愚かな者は「ロバ」になり

嫌われているものは「毛虫」になった。

 

 

 

 

 

賭場へやってきた田舎者は、「鴨」になり、

「ネギ」を背負っていた。

 

 

 

 

 

若い893は肩で風を切って

いるくせに、

吹けば飛んだ。

 

 

 

 

 

共産主義者は、常に

からだを左側へ傾けたままとなった。

 

 

 

高須クリニックヘリ に対する画像結果

 

 

 

 

大男はみな、「ウドの大木」となり、

動けなくなったしまった。

 

 

 

 

 

何かを成し遂げようと

石にかじりついたものは、

歯を折った。

 

 

 

 

融通のきかぬ者の頭が

石となり、

全員寝た切りとなった。

 

 

 

 

有名なヨウムオリビア に対する画像結果

 

人まねをする者は「烏(カラス)」となり、

「鵜」のまねをして溺れ〇んだ。

 

 

 

重大事に関与し

歴史の渦に

巻き込まれた者も溺〇した。

 

 

 

 

 

独自の研究や金銭欲や趣味や

愛欲におぼれても溺〇した。

 

 

 

 

 

ひとりっ子は温室で育てられたため

外へ出ると〇んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天空の城ラピュタ に対する画像結果

 

 

 

 

 

 

つづくかも...?

 

バルス!

 

 

 

 

備考:この内容は、

1990-4-20

発行:新潮社

著者:筒井康隆

「夜のコント・冬のコント」

より紹介しました。