人間の赤ちゃんや子犬など、すごくかわいい
ものを見ると、チカラいっぱい抱きしめたくなったり、
食べちゃいたくなる衝動を覚えませんか?
これは「Cute Aggression キュート・アグレッション」
(可愛いものへの攻撃性)と
呼ばれる反応です。
赤ちゃんや子犬などを、可愛いと感じる
理由は「ベビースキーマ」。
ベビースキーマとは、
大好きな瞳や広い額、丸い顔、頭身の短さなど、
幼い生き物共通の特徴で、
これを見ると
大人は本能的に「守ってあげたい」
という気持ちになります。
アメリカの実験では、ほどほどにベビースキーマを
もつ動物よりも、特にベビースキーマを
もつ動物を見た時のほうが、攻撃性が沸く
ことが、わかりました。
研究者はこれを、
「可愛い過ぎて暴走する脳の報酬系を調節する
ための機能」という仮説を唱えています。
可愛すぎて放心してしまうと世話ができないので、
攻撃性という正反対の感情を
沸かせて我に返らせようというわけです。
人の心は
面白いですね...。
【いぬのほんね...】
可愛すぎるものを見ると、
なぜか、いじめたくなる感情がわく。
それは、脳の調節機能なんだ...。
備考:この内容は、
2021-7-10
発行:西東社
監修:今泉忠明
著者:道雪葵
「いぬほん」
より紹介しました。