モーツァルトの曲は、動物によい影響を
与えるという説があります。
牛舎で、モーツァルトを流すと
ミルクの出がよくなったり、
ラットが迷路の出口まで、早くたどり着けたりと
いう研究結果があるのです。
動物が、聞きとりやすい高周波の音域と
心地よいゆらぎが、
よい効果をもたらすのだとか...。
モーツァルトでなくても、
落ち着いたクラシック音楽なら
同様の効果が得られるようです。
いずれも小さな音量から
聞かせるのがコツです。
人間は、アップテンポの曲で、興奮し、
スローテンポの曲で、
落ち着きますが、それは、動物も同じ。
基準は、自分自身の安静時の心拍数で、
それより速いか、遅いかで、
音楽の印象や効果が変わるのです。
ウサギの1分あたりの
心拍数は、人間の2倍以上なので、興奮を
感じるテンポは、だいぶ速いかもしれませんね。
海外のある研究者は、タマリン(サルの一種)
用の音楽を作ったそう。
タマリンの心拍数と
甲高い発生音域に合わせた音楽で、
聴いたタマリンは、
大興奮だったとか。
うさぎのための音楽も
できたらうれしいですね。
備考:この内容は、
2021-10-5
発行:西東社
監修:今泉忠明
著者:倉田けい
「うさほん」
より紹介しました。