マーガレットは、きっと猫が苦手な人も、
いるのだろうと思い、
そのことを、
気にしないようにしていたが、
次第に、訪問者の数が、
減っていることは、薄々、
気づいていた...。
ストームが、6か月を迎えるころ、
予想外のことが起こり始めた。
ほとんどの子猫は、その頃には、
成猫のサイズに達しているが、
ストームは、成長が止まる兆しを
見せなかった。
すでに、普通のイエネコと、同じ
大きさになり、筋肉質な肩と、
力強い足を、
さらに発達させていた。
その声も、変わっていった。
子猫の頃のかわいらしい鳴き声は、
深みを増し、時には、夜中に
マーガレットを驚かせるような
喉から、絞り出すような声に、
変わっていった...。
彼の動きは、ますます、力強く、
性格になっていった。
ストームは、音も立てずに、彼女の家の
いちばん高い本棚の上に飛び乗り、
まるで、猫ではないかのような
功名さを見せた。
さらに、気づいたのは、地元の
野生動物たちが、ストームの
存在に、どのように反応して
いるかだった...。
かつて、彼女の家の敷地内を
自由に歩き回っていた近所の
猫たちは、すっかり
姿を見せなくなった。
さらに、奇妙だったのは、時折、
庭で草を食む鹿に対する
反応だった。
彼は、窓に体をピッタリとくっつけ、
まるで、獲物を狙うかのように、
緊張感をもって、じっと、
鹿を見つめていた...。
マーガレットは、地元の図書館で、
大型のイエネコの品種について、
調べ始めた。
もしかしたら、ストームは、
メイクイーンや、
ノルウェージャン・フォレストキャットなど、
大きな猫の血が、混ざって
いるのかもしれない...。
しかし、写真と照らし合わせても、
ストームの容姿と一致するものは、
まったく、なかった。
その、ロゼット模様は、
まずまず、際立ち、
顔の形も、今まで見た
イエネコとも、違っていた。
つづくかも...?
備考:この内容は、
「Story Teller」
11万回視聴・2週間前
”おばあちゃんが子猫を救った”
より紹介しました。
多少、画像をいじった点、
おわびします。