順風満帆な人生などない... | Q太郎のブログ

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渡辺和子|#あの人から365の言葉|きょうの人物録|人物|NHK ...

 

渡辺和子

「置かれた場所で咲きなさい」

「明日に向かって生きる」

「穴から見えるもの」

「順風満帆な人生などない」

 

 

 

 

私達1人ひとりの生活や心の中には、

思いがけない穴が、ポッカリ開くことが

あり、そこから冷たい隙間風が

吹くことがあります。

 

 

 

 

 

それは病気であったり、

大切な人の●であったり、

他人とのもめごと、

事業の失敗など、穴の大小、深さ、

浅さも さまざまです。

 

 

 

 

 

その穴を埋めることも

大切かもしれませんが、穴が開く

まで見えなかったものを、穴から

見るということも、生き方として大切なのです。

 

 

 

 

 

ある時、女子大生たちの講義の中で、

この人生の穴について話したことが

ありました。その後、夏休みが明けて、

再び教壇に戻ったとき、1人の4年生が来て、

言いました。

 

 

 

 

 

「シスター、この休みの間に、

私の人生に穴が空きました」

 

 

 

 

 

話はこうでした。

 

自分は、思いがけず、

婦人科の手術をしなければならない

ことがわかって、その手術を受けた。

 

手術は成功したが、医者から、子供が埋めなく

なったかもしれないと、知らされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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自分にとって、非常にショックだったのは、

結婚を前提に付き合っている男性が、

無類の子供好きだったからである。

 

隠しておこうかとも、思ったけれども、

いつかは、わかることだからと、覚悟を決めて

打ち明けた。

 

 

 

すると、その男性は、

自分の話を聞き終えた後、優しく

 

「心配しなくてもいい。

 

僕は、赤ちゃんが産める君と

結婚するんじゃなくて、

”君”と結婚するんだから」

と言ったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで泣かれても…男性がウンザリした「女性の涙」5つ

 

そこまで話して、

その学生は泣いていました。

 

 

 

 

 

「もし、私の人生に、この穴が

開かなかったら、結婚して一生、

相手の誠実さと、愛の深さを私は知らないで

過ごしたかもしれません」。

 

 

 

 

 

この学生は、

自分の人生に開いてしまった”穴”の

おかげで、

穴が開くまで見えなかったものを

見ることができたのでした。

 

 

 

 

 

神様、仏様の愛に近い、

相手の「無条件の愛」に

気づいたのです、

 

 

 

 

 

このように、人生の穴からのみ、

見えてくるものがあります。

 

そこから、吹いてくる風の冷たさで、そのときまで、

気づかなかった他人の愛や優しさに、

目を開かされることがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水面に映った月影:水面に映った月影について

 

以前、こんな話を読みました。

 

深くて暗い井戸の底には、真っ昼間でも、

井戸の真上の星影が映っている。

井戸が深ければ深いほど、中が、暗ければ暗いほど、

星影は、はっきり映る。

 

肉眼では見えないものが、

見えるというのです。

 

 

 

 

 

私の人生にも、今まで数え切れないほど

多くの穴が空きましたし、これからも

開くことでしょう。

 

 

 

穴だらけの人生といっても、

過言ではないのですが、それでも、

今日まで、なんとか生きることが

できたのは、多くの方々とのありがたい出会い、

いただいた信仰のおかげだと

思っています...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子名言 ⭐️星名【せな】さん ...

 

 

宗教というものは、人生の穴を

ふさぐためにあるのではなくて、その穴から、

開くまでは見えなかったものを見る

恵みと勇気、励ましを与えてくれる

ものではないでしょうか。

 

 

 

 

 

たくさんいただいた穴の中で、

私が一番つらかったのは、50歳になったときに、

開いた「うつ病」という穴でした。

 

 

 

この病のつらさは、多分、罹った(かかった)者で

なければ、わからないでしょう。

 

学長職に加えて、修道会の要職にも任ぜられた過労に

よるもにだったと思いますが、

 

私は、自信を全く失い、●ぬことさえ考えました。

信仰を得てから30年あまり、

修道生活を送って20年が経つというのに。

 

 

 

 

 

入院もし、投薬も受けましたが、

苦しい2年間でした。そのときに、1人の

お医者様が、

 

「この病気は進行と無関係です」

 

 

と慰めてくださり、もう1人の

お医者さまは、

 

「運命は冷たいけれども、

摂理は温かいものです」と、

教えて下さいました。

 

 

 

 

 

「摂理」...

この病は、

私が必要としている恵みをもたらす人生の穴と、

受け止めなさいということでした。

 

そして、私は、この穴なしには、気づくことの

なかった多くのことに気づいたのです。

 

 

 

 

 

かくて病気という人生の穴は、

それまで、見ることができなかった多くのものを、

見せてくれました。

 

それは、その時まで、

気づかなかった他人の優しさであり、

自分の放漫さでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡辺和子『大きな文字で読みやすい 置かれた場所で咲きなさい ...

 

 

私は、この病によって、

以前より優しくなりました。他人の

弱さがわかるようになったのです。

 

そして、同じ病に苦しむ学生たち、卒業生たちに、

 

「穴から見えてくるものが

あるのよ」

 

と、言えるようにもなったのです...。

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2014-3-30

発行:幻冬舎

著者:渡辺和子

「置かれた場所で咲きなさい」

より紹介しました。