犬は、さまざまなしぐさで、自分の要求を人に
伝えようとします。
2018年に発表された
研究では、犬は、飼い主に自分の要求を
伝えるために、少なくとも19種類のしぐさを
使いこなしている、ことがわかりました。
仰向けになる、後ろ足だけで立つ、
おもちゃを
加えて放り投げるなどのしぐさで、
「食べ物をちょうだい」
「ドアを開けて」
「おもちゃを取って」
などの要望を、人に伝えているのです。
犬の要望を飼い主が、すぐに
汲み取れなかったときは、
犬は、何度もそのしぐさを
繰り返すのだそう。
ただし、どのしぐさで、何を要求するかは、
犬によって異なっています。
例えば、カラダをかいて
もらいたいとき、
ある犬は、飼い主の足に鼻を
押し付け、
ある犬は、
仰向けになるといった具合。
複数のしぐさを組合わせる例も
多かったそう。
おもしろいのは、同居している人が
多いほど、犬のしぐさの
レパートリーも増えること。
人との交流が多いほど、
学ぶ機会が増えると
いうことでしょう...。
備考:この内容は、
2021-7-10
発行:西東社
監修:今泉忠明
著者:道雪葵
「いぬほん」
より紹介しました。