「必●シリーズ」...
期間:1972(昭和47)年9月~2009(平成21)年6月(途中休止あり)
曜日/時間:金曜/22:00~22:54(当初は土曜/22:00~21:56)
主な出演:緒形拳、林与一、山村聡、藤田まこと、
山田五十鈴、中条きよし など。
【冴え渡る●しの職人芸、
時代を超越した時代劇】
池波正太郎の『仕掛け人・藤枝梅安』『●しの掟』を
原作とする『必●仕掛け人』に始まり、『必●仕置人』
『必●仕事人』など、近年まで全31作を数える「必●
シリーズ」。
「あっしには関わりのないことで」の名台詞で
知られる『木枯し紋次郎』の大ヒットを受け、対抗馬
として生まれたのが、その始まりだった。
第1作『必●仕掛け人』は、鍼医者・藤枝梅安(緒形拳)
と浪人・西村左内(林与一)が、裏稼業の元締め・
音羽半右衛門(山村聡)から依頼を受け、晴らせぬ
恨みを晴らす裏の顔・仕掛け人に身をやつす姿が描かれた。
渡世人の『紋次郎』がフォークソングをバックに
旅をするなら、『必●』ではマカロニウェスタン調の
BGMを使い、高らかに響くトランペットの音を
合図に仕掛け人らが闇を駆け抜けるなど、様々な点で
対抗心が見られた。
『必●』といえば、藤田まこと演じる中村主水が
まず、頭に浮かぶかもしれないが、彼が登場するのは
第2作『必●仕置人』から。しかも、主水が主人公となるのは、
第6作『必●仕事屋稼業』からと意外と遅い。
だが、主水を主役に据えたことで人気、内容ともに安定。
ライバルだった『木枯し紋次郎』の主役・中村敦夫や、
銀幕のスター・山田五十鈴など大胆な
キャスティングが人気に拍車をかけた。
歴代メンバーたちの●しのテクニックも楽しみの
ひとつ。針で、急所をひと突きをする梅安に始まり、相手の
喉元を指先でグネッと崩すしとどめを刺す”骨外し”
(レントゲン写真のカットインは鮮烈!)をキメる
念仏の鉄(『必●仕事人』)、
細工用のノミや、カンザシで
急所を刺す職人の秀(『必●仕事人』)、三味線糸で
相手の首を締める三味線屋の勇次(『新・必●仕事人』)など、
表の仕事を応用した ●しの職人芸が
光った。
ストーリーはハードだが、悪徳商法、サラ金
地獄ほか、現代的な要素を取り入れるなど、まさに時代を
超越したシリーズだった...。
(足立謙二:ライター)
備考:この内容は、
2022-1-25
発行:辰巳出版
「日本懐かしテレビ大全」
より紹介しました。
(編集後記)
あの~、●が多い点、
お詫びいたします。
きゃは!
それだけじゃ、ないでしょ?
全体的に、
うっ...!
暗いな、
おそろしあ~、
きゃは!
時期が時期だけに、
そのワードは、ヤメて!