窓の外にいる野良猫に向かって
威嚇する猫。なだめようと思って
近づいたら、強烈な猫パンチをお見舞いされた...。
これは、「転嫁性攻撃行動」と呼ばれるもの。
直接の原因である相手ではなく、近くに
いる人間や、動物に怒りの矛先を
向けるという、
まさに”八つ当たり”。
猫同士のケンカを仲裁しようと
した飼い主さんに噛み付く、大きな
物音に興奮して同居猫にパンチする、
といったケースもあります。
猫に限らず、多くの動物は
怒りをコントロールするのが苦手。
人間だって、気に食わないことがあると、
人や物に当たることがありますよね?
猫の場合、イライラを
第3者に容赦なくぶつけてくるので、
「さわらぬ神に、祟り(たたり)なし」です。
威嚇するほど興奮している
場合は、少し離れた場所で
見守るのがベスト。しばらくすると
落ち着きを取り戻します。
ただし、なかなか興奮が収まらないことも
あるので、よく観察してから
近づくようにしましょう...。
ほかの猫や犬に八つ当たりを
する場合は、攻撃されている方を
避難させましょう。怒っている
猫を、無理やり押さえつけたり
引き離したりするのはNG。パニックに
なって、飼い主さんを、本気で
攻撃したりすることもあります。
猫の転嫁性攻撃行動は、
悪意ではなく、条件反射みたいなもの。
たとえ、八つ当たりをされても、
その理不尽さを、おもしろがる。
それが、猫の
飼い主さんの鑑(かがみ)です...(?)
イライラしていると、
見境なく攻撃しちゃう。
怒っているときは、
見守ってほしいにゃ~。
鼻孔:この内容は、
2021-2-5
発酵:KADOKAWA
著者:ねこまき
「猫のヒミツ」
より紹介しました。