【「苦手な人」から自分がわかる...他人は自分を映す装置
”大入道の法則”...】
「碇ゲンドウ」
あの人の言動がイヤ。
あの人の言動が、目について
しかたない。
そういう方に、
「目の前の人は、あなたを
映していますよ」
「目の前の人を見て、イヤだと
感じる部分を、あなたも持っているんですよ」
そういう話を、カウンセリングの
最中に、よくさせていただきます。
でも、みんな、なかなか納得
できません。当たり前ですよね。
そんなとき僕は、この
「大入道の法則」をお話するんです。
ある霧の多い日に、旅人が歩いていたところ、
目の前に巨大な化け物が
現れました。その巨大な化け物に、
「大入道が出た~!」と驚くあまり、
旅人は逃げ出して
しまいました。
ところが、その化け物とは、
たまたま旅人の後ろから日がさしたときにできた
旅人自身の影だったのです。
こうやって、冷静に説明すると、
なんでもないことですが、そんな知識も
ないままに、目の前にそんな化け物が現れると、
あなたもさすがに、驚きませんか?
要するに、その「大入道」は
旅人自身の影だったということですが、
これが、人間関係にも当てはまります。
自分の中に、たとえば「人のことを
馬鹿にする」という要素があったとします。
でも、自分は過去に何かイヤな
思いをして、
「自分は人を馬鹿にしない」と
決めていたとします。
つまり、「人を馬鹿にすることはダメだ」
と、強く思っている状態です。
こんな人は「馬鹿にする気持ち」が湧いてきても、
決して口には出しません。
ところが、その人の後ろから
光が照らされました。
すると、その人が、隠し、
抑え込んでいた
「人のことを馬鹿にする要素」が、
目の前の人に「大きく映しだされる」のです。
自分が無意識の中で隠してたものが、
目の前に映し出されたのですから、
すごく、驚き嫌悪します。自分の家の
片付いていない押入れの中が、
掲示板に公開されていたら、イヤですよね?(笑)
これが、「大入道」です。
もしも、この人が自分の中にある
「人を馬鹿にする要素」があることを
認めていたら、目の前に映し出されても、
あまり反応しません。
「あぁ、わかるわ~!」低度かもしれません。
つまり、目の前に現れる「イヤな人」
「苦手な人」というのは、あなたが
抑え込んでいる要素が、大入道となって
現れたのかもしれないと、
考えてみてください。
すると、たいていの人が言います。
「同じかもしれないけど...
私は、あの人みたいに、ひどくありません」
程度や、大きさの問題ではなく、
あるかどうか、認めているか、否定しているか、
なのです...。
「大入道」は認めないと、
だんだん大きくなる...。
備考:この内容は、
2011-2-2
発行:中経出版
著者:心屋仁之助
「人間関係が”しんどい”と
思ったら読む本」
より紹介しました。
「馬と鹿」といえば、
「米津玄師」さんですよね!?
一部、本分とは
関係のない画像を使用した点、
お詫び申し上げます。