猫は、たとえ仰向けの状態で落ちても、カラダをひねって足から着地
できます。これは「猫ひねり」と呼ばれるワザで、一見すると簡単
そうですが、実際にできる動物は少ないと、言われています。
空中で仰向けの状態から180度回転するには、カラダを「くの字」に
曲げ、最初に上半身、次に下半身をひねらなければなりません。
カラダの動きに合わせて、前足を縮めたり、後ろ足を伸ばしたりする
必要もあります。もちろん、猫は、そんな理屈を考えながら、回って
いるわけではなく、本能的に一瞬で行います。
こうした離れワザができるのは、柔軟性と瞬発力に加え、
バランス感覚や反射神経もすぐれているから。
猫は、平衡感覚をつかさどる
三半規管が発達していて、落下した際、
カラダがどれほど傾いているか
即座に脳へと伝わります。そこに目から
得られる情報も加えて、
カラダの位置関係や回転度合いなどを判断。
そして、バランスがとれるよう
姿勢や足の動きを調節します。
これら、一連の動作は”反射”
なので、瞬時にできて、すぐに
体制を立て直せるわけです。
着地の名人だけに、高い
場所から落下しても、
比較的ケガが少ない
傾向にあります。
ただし、あまりにも高い場所から落ちてしまったときや、
太った猫や、シニア猫の場合は、うまくカラダを回転させられず、
致命傷を負うことも...
ベランダには、くれぐれも、
猫を出さないようにしましょう...。
にゃんぱらり...。
ニャンコ先生!
大丈夫ですか~?
備考:この内容は、
2021-2-5
発行:KADOKAWA
著者:ねこまき
「猫のヒミツ」
より紹介しました。