ネコのツメは「引っ掻くためのもの」というイメージが強いかも
しれません。しかし、走ったり、駆け上がったりするときはスパイクの
ような役割を果たしますし、
獲物を捕まえるときにも欠かせません。
犬と異なり、ツメを自由に出し入れすることもでき、
用途が広くて、使い勝手が良いのです。
ネコは、こまめにツメをとぐことで、その鋭さを
キープしています。専用のツメとぎ器だけでなく、
壁やカーペット、さらにはソファにも
容赦なく、バリバリされて困っている
人も多いことでしょう...。
ツメとぎは、ネコの本能的な行動なので、
それ自体をやめさせるのは
不可能です。家具でのツメとぎを防ぐには、
”されない工夫”をするしかありません。
部屋の掃除をしているときに、
ネコのツメを発見したことは
有りませんか?
ネコは、ツメとぎ器や、家具などを引っ掻くことで、ツメの
古い外皮をはがし、その下の鋭いツメを露出させています。
ツメとぎというより、”ツメはがし”といった
ほうが、正確でしょう...。
ネコの肉球には、汗腺があるため、
引っ掻いた場所には
ニオイが付着します。
つまり、ツメとぎは、テリトリーのアピールをする行動
でもあるのです。ほかのネコや人間が見ている前で
激しくツメを、といでいるときは
「ここは吾輩の縄張りだ!」と
主張しているのかもしれません...。
古いツメが剥がれると、
鋭いツメが出現! ♪
ツメとぎと同時に、
マーキングもするよ。
備考:この内容は、(にゃいよう)
2021-2-5(ニャンコ)
発行:KADOKAWA
著者:ねこまき(にゃんこまき)
監修:服部幸
「ネコのヒミツ」
より紹介しました。