「フュード/確執 カポーティ vs スワンたち」2024 アメリカ
7/14日から毎週1話ずつ更新
アマゾンプライムビデオ30日間限定配信
BS10 スターチャンネル
7/15日から 字幕版毎週月曜23:00~1話ずつ放送
*第1話先行無料放送 7/13 午後1:45~
みどころを海外ドラマ評論家が解説!
【華やかな上流社会の裏側を描く!
カポーティの遺作をめぐる実話をドラマ化!
「デスパレードな妻たち」、「ビッグ・
リトル・ライズ」、韓国ソラマ「Mine」
など、洋の東西を問わず大人気の
”セレブ妻バトル”ドラマ。その最高峰とも
いえる作品が話題となっている、
しかも実話だ。
「フュード/確執 カポーティ vs
スワンたち」は、映画化もされた
「ティファニーで朝食を」「冷血」などの作家
トルーマン・カポーティ(2005年の
伝記映画『カポーティ』を覚えている
人も多いだろう)を中心人物に、彼が
ニューヨークの上流社会で出会った
セレブ妻たち、”白鳥(スワン)たち”との
”確執”を描く。
全8話中、映画界の
名手ガス・ヴァン・サントが計6話を
監督し、ナオミ・ワッツ、ダイアン・レイン、
デミ・ムーア、モリー・リングウォルド
ら人気女優たちが豪華共演。
また、名バイブレーヤー、トリート・
ウィリアムズの遺作となった。
1960年代のニューヨーク。
人気作家カポーティ(「ボヘミアン・
ラブソディ』でジム・ビーチ役を演じたトム・
ホランダー)は、彼が”スワンたち”
と呼ぶ上流社会のセレブ妻たちと交流、
おしゃべり上手のカポーティは、”スワンたち”
にとってうってつけの友人だった。
しかし、1975年のある日、
カポーティは”スワンたち”の内緒話をネタ
にした新作小説を発表。激怒した彼女
たちはカポーティに対する報復を
考えるようになるのだった。
混迷の時代を迎えた当時の米国の実話をベースに
した、スリリングな社会派ドラマだ。
シリーズを企画・製作総指揮した
のは「gree/グリー」「アメリカン・
ホラー・ストーリー」「アメリカン・
クライム・ストーリー」などのドラマを
手掛ける、ハリウッドきっての鬼才
ライアン・マーフィ。
ゆえに、次のエミー賞やゴールデン・
グローブ賞での複数ノミネートは
おそらく確実では無いだろうか?
示唆に富む、米ドラマ界の最先端エンター
テイメントに仕上がった。
「トルーマン・カポーティ」
(トム・ホランダー)
本作の舞台は、1960~1970年代にかけてのニューヨーク。
たった約20年とはいえ、ベトナム戦争、公民権運動、ウーマン・リブなど、
近代で米国が最も揺れ動いた時代を背景にしている。つまり、格差・分断・LGBTQ+
など社会問題が浮かび上がる。後の現在とよく似ている。
カポーティは映画「カポーティ」でも描かれた通り、センセーショナルな
題材に対して敏感な作家だったが、オードリー・ヘプバーン主演の
ロマンティック・コメディ「ティファニーで朝食を」も、実は当時の
ニューヨークの社交界の闇を暴いたという側面があり、ヘプバーンが演じた
主人公は、本作にも登場するベイブ・ペイリーなど
実在の人物がモデルだった。
アメリカ南部の出身で複雑な家庭環境に育ったカポーティは、
ニューヨークで華やかに生きたが、それが彼に
とって本当に幸福だったかどうか?
これは、今後も考えさせられるモチーフだろう。
当時のニューヨークもセレブたちの華やかなスキャンダルを再現した
実話ドラマであると同時に、SNSなどでコミュニケーションの手段が
多様化した現在”確執”の問題を提起した、
見応えある野心作だ...。
「ベイブ・ペイリー」
(ナオミ・ワッツ)
全米TV界の老舗ネットワークCBS
会長の婦人。結婚前は人気雑誌
”ヴィーグ”の編集部で働いていた。
カポーティいわく、”完璧すぎることが唯一の欠点”
「C・Z・ゲスト」
(クロエ・セヴィニー)
英国の名家出身である
全米ポロ・チャンピョンの夫を持ち、
園芸家としても知られる。
乗馬と園芸を愛し、絵画にも描かれる。
「ジョアン・カーソン」
(モリー・リングウォルド)
トーク番組の伝説的司会者。
ジョニー。・カーソンの妻。
社交界で孤立したカポーティに寄り添う。
カポーティを最期まで支える。
「スリム・キース」
(ダイアン・レイン)
英国人銀行蚊の妻で
”スワン”のリーダー的な存在。
最初の夫は
名匠ハワード・ホークス監督。
ハリウッド社交界で華々しい恋愛遍歴を持つ。
「リー・ラジウィル」
(キャリスタ・フロックハート)
JFK婦人。ジャックリーン・ケネディの妹で、
ポーランド人貴族の夫を持つ。
政界とのコネも持つ。
「アン・ウッドワード」
(デミ・ムーア)
大富豪の夫を射●し、誤射として
無罪となるが、カポーティに
小説の中で●人鬼として描かれる。
夫●しの、噂に苦しめられる。
備考:この内容は、
令和6-5-21
発行:近代映画社
「screen」
より紹介しました。