クルマ好きの記憶に残るあの1台。
そんなにたくさん売れたわけじゃない。
でも、何年経ってもみんなが覚えている。
今回は、意外に高値な日産パイクカー第3弾。
捨てる神あれば、拾う神ありよ~!
日産 フィガロ (1991~1992年)
30代で現役! オバサンになっても、
愛される世界の英国風パイクカー。
【ひたひたステアリングはジャガー似かも?】
まさか、こんなことに
なっていたとは。そう、
バブル期に一世風靡した日産
パイクカー第3弾のフィガロよ
(商用エスカルゴも入れると第4弾)。
「日産・エスカルゴ」
パイクは、「尖った」の
意味で当時の日産が生み出した
一連のレトロカーたちだ。
「日産・Be-1」
丸目コンパクトのBe-1
に始まり、SUV風のパオと
来て、フィガロへ続くわけだが、
オープンにもなる2ドア4座
クーペボディと、少々
オーバーデコレーション気味の
インテリアやスイッチ類が当時は
ややわざとらしく見えたもの。
「日産・パオ」
ところがどっこい、今
見るとどうでしょう? ヤレた
ホワイト内装や、メッキがヤケに
いい味出してるじゃないの!
真面目な話、MGとか
オースチンなんかの古いイギリス車
のようで、フィガロは、
1989年の第28回東京モーター
ショーに初出展。限定2万台で
3回に分けて抽選され、
初回の8,000台の枠には、21万件、
2回目の6,000台の枠には
13万件の申込みが
あったとか。さすがはバブル期!
しかし、その後、中古は海外に
輸出され、なかでも同じ右
ハンドルのイギリスで大人気に。
セレブ系ではエリック・
クラプトン、噂じゃエルトン・
ジョンやオアシスのノエル・
ギャラガーまで所有していた
らしい。
事実、今も英語で
「ザ・フィガロ・ショップ」と検索
すると、専門店が出てきて在庫
車やパーツ、カスタム&
レストア情報が出てくる。
フィガロが、懐かしの英国車っぽく
見えるのは、世界共通感覚なのだ。
今回、小沢もフィガロに
強いマニアック店、栃木の
ガレージ・コヌマさんに行って
驚いた。
ほかでは、安くてボロいのもあるが、
コチラでは、ちゃんと
整備したものが、200万円
前後で売られ、探せばもっと
高値のタマもある。世界で
価値が認められている証拠よ...。
備考:この内容は、
2024-1-10
発行:講談社
「ベストカー」
より紹介しました。