「サラリーマンNEO」(2006~2011)
これまでバラエティ番組としてはあまり焦点があてられていなかったサラリーマン社会をネタにしたコントを中心に構成している。コンセプトは「NHKにはない、NHKにしかできない番組」[2][3]。番組内での企業名の積極的な表示(放送法第83条の規定により他のNHKの番組では控えられるが、サラリーマンをネタにしていることもあって避けては通れない)や、一見わかりにくい(内容を理解できる視聴者が限られる)シュールなコント、さらにはスタッフの笑い声が混ざったり[注 1]アドリブが多用されたコントなど、今までNHKでは半ばタブーとされていた内容を取り上げているのも特色といえる。加えて、レギュラー化後の放送形態が通年放送ではなく「2クール放送、2クール休止」というローテーションを繰り返すスタイルとなっており、バラエティ番組としては民放を含めても異例と言える[注 2]。
番組のメインキャストは、生瀬勝久を中心とした、普段はバラエティ番組には登場しない舞台系の俳優を中心に配しており、現在はいわゆる「お笑いタレント」が登場しない(初期の特番放送時には一部登場)のもこの番組の特徴である[注 3]。この方針については、NHKのこれまでのお笑い番組が演芸主体になっており、コントに挑戦するためには他局と同じ番組を放送しても意味がなく、独自性を出すためであったとプロデューサーが取材で答えている。
かつて番組タイトルに冠していた「謎のホームページ」とは、当初の設定でコントや企画VTRが、疲れたサラリーマンを癒す「架空のホームページ[注 4]」上のコンテンツとされていたことによる。番組公式サイトは第2回の特番放送時に開設されたが、「謎のホームページ」らしさを出すため放送後の2004年秋から第3回放送決定まではわざわざ削除されていた。また、特番放送時には実際に公式サイトでコントや企画VTRの一部をストリーミング配信していたが、権利上の関係もあり、番組レギュラー化の時点でいったん終了、Season3開始時に復活している。いずれも広報としての位置づけである。
日本国外向けである国際放送「NHKワールド・プレミアム」でも放送されていた。
2012年3月15日、番組公式サイト内の「監督日記」において、監督の吉田照幸からのメッセージとして、Season 7の制作・放送を行わず、2011年放送のSeason 6をもってレギュラー放送を終了することが発表された[2]。終了理由の一つとして「マンネリ化」を指摘されていたという[2]。一方で、3月28日更新の「監督日記」では、特別番組としての放送の可能性を模索中であることを示唆するメッセージが掲載されており[4]、通常は番組終了後にクローズされる公式サイトもすぐにはクローズされなかった。
2012年6月30日に特別番組「サラリーマンNEO GOLD」が放送された。吉田はこの特番の終了後、2013年度上半期の連続テレビ小説『あまちゃん』の演出を手がけるために番組を離れることが明らかにされ[5][注 5]、番組が事実上終了、公式サイトもクローズされた。脚本家をはじめとするスタッフの一部は内村光良のコント番組「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」の制作に携わっている。
「生物彗星WoO」(2006)
サッカー好きな女子中学生、神代アイはある日、彗星から落ちてきた不定形生物を見つけ、WoOと名づける。しかしWoOを捕らえるべく追いかけてくる防衛隊から、アイはWoOと共に逃げることになる。怪獣が現れた時にはWoOはアイ吉となって戦う。
「WoO」
生きていて水に覆われた故郷のポルナレフ彗星からやってきた生命体。彗星が攻撃されたことで卵の状態で宇宙を彷徨い、地球に落下し、公園でアイに拾われた。
擬態能力を持ち、アイ吉やリュックサックに擬態する。
また、触覚を発光させることで、電気機器を触れずに操作したり、物を修復したりするなどの超能力が使える。力を使い過ぎると化石状の姿になって休眠してしまうが、エネルギー源である水を得ると元に戻る。
温厚な性質で高度な知性を持つが、地球落下以前の記憶は失われている模様。
- デザインは原案の「目だけが見える巨大なアメーバのような生物」というコンセプトを元に、勾玉やオタマジャクシ、および『ウルトラマン』に登場したガヴァドン(A)がモデルとなっている「アメーバ・コア」が細胞分裂して凄まじい熱を発して変身したものが巨大化したものが、徐々に冷めていったものや胸のコアが落ちて崩壊していく流れとなっており、『ターミネーター2』のT-100をイメージしている[12]。その後、すべての形状を円や球状をベースにしたコア素材となり、下部も脚に変更された[12]。模様を増やして足を太くし、背中から尻尾にかけて緩やかな流れにしたものが最終決定稿となった[12]。背中の線は貯金箱をイメージしている[12]。
- 雛形を作る際にプロップを塗装したカラーバリエーションは、毎回のエンディングで使用されている。
WoOが怪獣と戦うために変身した巨人。小太郎がアイにプレゼントした自作のフィギュア「アイ吉」がモデル。胸部には「AI」が逆さに描かれている[12]。身軽でひょうきんな動きで怪獣と戦う。身体を丸めて高速回転しながら行う体当たりが必殺技。アイに教えられたサッカーの技術を活かして戦うことも。
- 仮名では「ラッパーマン」という名称で、初期形態や最終形態も描かれていた[12]。
- 当初は頭部がWoOの頭部をヘルメット状にしたもので、大きく変更して模様を変更したものが決定稿となった[12]。撮影用のスーツがフォームラバーのため、たくさん細かい模様を入れて継ぎ目をごまかしている[12]。当初は上半身から下半身にかけて青から紫のグラデーションにしていたが、現場で補修した際に「厳しい」という声があったため、三面図を描く際に青一色になった[12]。決定稿では描かれていないが、造形段階では頭部の側面が間延びするのを防ぐため、耳穴を付けている[12]。
- 別案では、女性タイプやロボット系、気持ち悪い系のデザインも存在していた[12]。また、劇中に登場するアイ吉のフィギュアはミクロマンの男性素体をベースにパテを盛って作られている[12]。
「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」(2022)
2022年4月5日から8月16日まで全20回放送された。放送時間は毎週火曜日の21時45分 - 22時。初回放送終了の翌週・8月23日から当面9月27日までの予定でその中から6本を再放送。また同年7月4日からはNHK総合の「夜ドラ」枠にて4月から6月に放送された12本を放送波を変えての再放送が実施され[3]、さらに同年10月3日から10月6日まで同じ「夜ドラ」枠で、6月から7月に放送された作品から4本を同様に放送波を変えて再放送される。
「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」(2023)
『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』(ふじこ エフ ふじお エスエフたんぺんドラマ)は、藤子・F・不二雄のSF漫画を原作とするテレビドラマシリーズ[1][2][3]。
『ドラえもん』『パーマン』など、児童漫画の名作の数々を送り出してきた藤子・F・不二雄が、一般向け雑誌を中心に発表した110以上のSF短編から実写テレビドラマ化されている[1]。
2023年4月9日から4月30日までSeason1前期7作品が、同年6月4日から6月11日までSeason1後期3作品がBSプレミアムおよびNHK BS4Kにて放送された。15分×12回[1]。
2023年5月29日から6月8日までSeason1の前期7作品が、同年12月11日から12月14日までSeason1の後期2作品[注 1]が地上波のNHK総合「夜ドラ」枠で放送された[4][5]。
2024年4月7日より、Season2がNHK BSプレミアム4KおよびNHK BSにて放送予定[5][6]。
備考:この内容は、
ウィキペディア
より紹介しました。