【食べる&寝ることより
ホントは狩りが好き!】
狩りを行う動物といえば、
ライオンやサメが代表的ですが、彼らは
空腹でなければ獲物が近寄って来ても
襲いません。でも、猫は違います。
試しに、ご飯を食べている猫の
近くで、ネズミのおもちゃを
動かしてみましょう。食事を中断してでも、
捕まえようとするはず。
猫は愛くるしい見た目とは裏腹に、
狩りの欲求がとても強い動物。
獲物を見つけると、反射的に
飛びかかります。たとえ、捕まえても
食べずに、猫パンチをしたり、
転がしたりと、遊んでしまうことも。
なかには、捕まえた獲物を飼い主に、
”ドヤ顔”で披露したり、枕元に
そっと、プレゼントとして置いたり
する猫もいるようで...。
猫の狩猟欲が、ここまで強いのは、
人間と暮らしてから
3,000年以上 ”自由恋愛”を
してきたことも大きいでしょう。
「ネズミさえ捕まえてくれれば、
あとは好きにして」という飼い方を
されてきたため、猫は自分好みの
相手と交配し、子孫を残して
きました。だから、品種が違っても、
姿形に大差がなく、野生もほとんど
失われていないのです。
一方、イヌは狩猟犬、
番犬、牧羊犬、愛玩犬
など、目的に適した姿形や性質を持つ
個性同士が交配されてきました。
純血種の比率が高いこともあり、
猫ほどに野生が残っていません。
猫は生粋のハンターなので、
狩りのできる生活が理想。といっても、
猫を自由に外出させると、
交通事故や感染症などのリスクが。
おもちゃを獲物に見立てて動かし、
狩りを疑似体験させてあげて...!
お腹が減っていなくても、
反射的に狩っちゃうんだ。
自由に恋愛してきたから、
野生が残っている...!
備考:この内容は
2021-2-5
発行:KADOKAWA
監修:服部幸
著者:ねこまき
「猫のヒミツ」
より紹介しました。