広島県の三島駅では、乗り換えの時間が
1時間あったので、お昼に有名なお好み焼きを
食べに行った。広島風お好み焼きは初めて食べたが、
鳥もつが入っていて美味しかった。
熱くて冷ましながらゆっくり食べていたせいで、
乗りかかった電車を逃してしまい、
もう1時間、待つことになった。
焦っても仕方がないので、のんびりと
進むことにする。
次の岩国行きの電車に乗り込んでひたすら
車窓を眺める。何時間も同じ電車に座りっ
ぱなしでも、人は話す言葉の変化で
「もうこんなところまで来たのか?」と、ハッとする
ことがたびたびあった...。
広島駅で電車に乗り込んできた親子を見て
懐かしいことを思い出した。
幼い頃、母に連れられて兄と3人、
毎週のように電車でいろいろな場所に出かけて
いたことを。車を持っていなかった我が家は、
どこに行くのも電車だった。
行った場所は正直あまり覚えていない。
けれど、電車の窓から
「あそこに見える建物はなぁに? あれは~?」
と忙しくなく聞いていた
ことは覚えている。その何気ない時間が
好きだったことも...。
今は1人。1人で眺める車窓には、いろんな
工場が見えていたが、何の工場なのかは
さっぱりわからない。母は、こういうときに、
何と答えていたんだっけ?
ようやく山口県に入ったころには、
学校帰りの学生が、たくさん乗り込んでくる時間帯に
なった。電車内の年齢層が一気に
引き下げられて、同時に騒がしくなる。
彼女たちは、乗ってから降りるまで
恋愛の話を、まぁまぁの声量でしゃべり続けていた。
「何部の●●くんがカッコイイ!」
「何組の▲▲くんの方が好き!」
「あの子とあいつが付き合ってるらしいよ~」
他人やクラスメイトも聞いているかも
しれない空間の中で、彼女たちはまるで
自分だけの世界にいるみたいだった。
そんな姿を観て少し羨ましくなる。
私はいつの間にか友達の結婚式によく
呼ばれる年齢になってしまった。そろそろ恋愛
より結婚を、考えなきゃと言われるようにもなった。
あの無敵だったこ頃から、何が変わって
しまったのかと、JK(女子高生)に囲まれながら
ぼんやり考えていた...。
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【おまけ...】
きゃは!
Qちゃんには、
「三途の川」を紹介しますね。
その名も、
「マリーナ・ベイ・サンズ」
なんちって...。
私は、いま、
「シンガポール」に、
旅行に来ています。
あっ、
行ってますかな?
どっちかな?
インドの寝台列車
ファーストクラス
快適!
治安良すぎ!
備考:この内容は、
2022-1-26
発行:KADOKAWA
著者:SAORI
「散歩するアンドロイド」
より紹介しました。