映画「2001年宇宙の旅」(1968年)
【世界中に衝撃を与えた
リアルSF映画の金字塔...】
【STORY...】
400万年前、地球に現れた謎の
石版(モノリス)に触った猿人が
進化を開始する。時が過ぎ、やがて人類は
宇宙に進出し、月面に基地を作るまで
になった。ある時、月のクレーターで
モノリスが発見される。調査中、モノリスは
木星に向け、強力な電波を発信する。
18ヶ月後、宇宙船ディスカバリー号は
デビッド・ボーマン船長以下5名を乗せ、
木星探査に出発。しかし、船を制御する
人工知能HAL9000には、乗組員も
知らない、モノリスの信号の探査
という秘密任務が課せられていた...。
【解説...】
人類進化と異星人とのコンタクトを
壮大なスケールで描く、「これぞSF映画!」である。
あまりに哲学的、
実験的なため、さまざまな憶測と解釈が
作品を神格化させると同時に、
何回みても難解な
イメージをもたせてしまったが、環境
ビデオやイメージ映像といったジャンルも
確立した現在では、もっと気楽な見方が
できるのかもしれない...。
映像的には、カメラマン出身の
スタンリー・キューブリック監督作品だけあって、
最新技術とアイデア特撮がみごと
に融合し、1968年作品とは思えない
高いレベルで完成。
それまで流線型
ロケットや円盤が人気だったSF映画を
一新させる衝撃を業界に与え、以降の
宇宙船描写に関しては、現在に至るまで
本作が基準になっている。
物語は作家A・C・クラークの短編
小説を元に、膨大な科学考証と監督の
アイデアが加えられ
構成されている...。
備考:この内容は、
2009-2-27
発行:宝島社
「SF・ファンタジー
映画の世紀」
より紹介しました。