きゃは!
Qちゃんも、おいでよ~!
駅名には、難しい読ませ方をさせる
ものがかなりある。「難読駅名」と呼ばれるものだ。
中には、難読というより、認識して
いなければ、とても読めないようなものまで存在する。
アイヌ語の地名に、無理やり漢字を当てた
北海道の駅名、地名などがその代表格だろう...。
ここでは、そんな超難読駅名の中から、
いくつかをピックアップし、その由来について
調べてみることにする。
ただし、地元の人に聞いても、
「なんで、こんな読ませ方をするのか、
今となっては、サッパリわからない」
と、いうものもあったりするので、
一部は推測の域を脱していないことをご了承願いたい。
「安足間(あんたろま)」...北海道上川郡
愛別町字愛山(石北本線)
アイヌ語の「アンタロマップ」、つまり
「ふちのあるもの」の意となる「アンタル・オマ・ブ」
が転訛したもので、漢字はただの当て字です。
「十弗(とおふつ)」...北海道中川郡
豊頃町十佛宝町(根室本線)
アイヌ語で「沼の口」の意となる「ト・プッ」が転訛し、
「十佛」の漢字を当てたもの。
「10$」でもあることから金運に恵まれる駅として、
一部の人に珍重されている。
「和寒(わっさむ)」...
北海道上川郡和寒町字北町(宗谷本線)
アイヌ語で「ニレの木のそば」の意となる
「アッ・サム」が転訛し、「和寒」の漢字を
当てたもの。
「秩父別(ちっぷべつ)」...
北海道雨竜郡秩父別町二条(留萌本線)
アイヌ語で、「われらの超える川」の意となる
「チ・クッ・ペツ」、あるいは「泥炭地」の意と
なる「チッ・クシ・ペッ」が転訛したものといわれ、
漢字はもしろん当て字。開設当初は
「筑紫(ちくし)」だったが、昭和29年に
村名に合わせて改称。
「占冠(しむかっぷ)」...
北海道勇払郡占冠村字中央(石勝線)
アイヌ語で「静かで平和な上流の場所」
の意となる「シモ・カ・プ」に「占冠」の
漢字を当てたもの。
「艫作(へなし)」...
青森県西津軽郡深浦町大字船作字下清滝(五能線)
昔、この地に韓国からの船が漂着し、破損
した船の艫(とも)を作り直して、航海に戻ったという
言い伝えが有る。これが、「艫作」のち名の由来
ではないかとされている。艫(船尾)を”へ”と
読ますのは、ほこ先(船首)との混同だろうか?
きゃは!
Qちゃんも、
おいでよ~!
「驫木(とどろき)」...
青森県西津軽郡深浦町
大字驫木字扇田(五能線)
付近を流れる追良瀬川の瀬音の高鳴りに
驚いて暴れだした3頭の馬を見た昔の人が、川の
轟きと馬の驚きを同時に表す字として、「驫木」を
作り出したとう言い伝えが有る。
「風合瀬(かそせ)」...
青森県日津軽郡深浦町
大字風合瀬字上砂小川(五能線)
駅の真ん中が海となるが、そのお気で三方からの
風がぶつかり合うことが「風合瀬」の
由来という。
「為栗(してぐり)」...
長野県下伊那郡天龍村平岡(飯田線)
養蚕に関係する地名7日、それとも四方が
栗山という意なのか、今のところ不明。
「大嵐(おおぞれ)」...
静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家(飯田線)
語源は”大崩れ”で、昔、大きな嵐により
駅の裏手に有る崖が崩れたことから、
そう呼ばれるようになったという。「おおくずれ」が
訛って、「おおぞれ」となり、漢字は”大きな
嵐”から当てられたものではないかと
いわれている。
「京終(きょうばて)」...
奈良県奈良市みなみ京終町(櫻井線)
平城左京の端をを意味する名。京の終る果ての
地ということ。
「櫟本(いちのもと)」...
奈良県天理市櫟本町(櫻井線)
天狗の住む巨大な櫟(いちい)の木の根本が
由来という。「日本書紀」に「櫟井」のち名が
出てくる。
「特牛(こっとい)...
山口県下関市豊北町
大字神田字大場ケ迫(山陰本線)
地元では由来不明としえちるが、実は
「こっとい/特牛」は広辞苑でもでてくる名詞。
「重い荷物を背負う牡牛」あるいは「強健な牡牛」
という意味あいの「ことい」が転訛したもの
という、また、牛の古語「ことひ」の転訛説
も有る...。
「現川(うつつがわ)」...
長崎県長崎市現川町(長崎本線)
駅の所在地現川にはう迎賓として
「現川焼き」がある。
これは元禄元年(1988年)ごろ
開創されたもので、当時から「現川焼」
(つつがわやき)と世バレエtいたことから、固有名詞
として古くからあったものでは
ないかとされている。
「調川(つきのかわ)」...
長崎県松浦市調川町下免(松浦鉄道西九州線)
駅周辺には、昔、槻(つき)の木がたくさん
生えていた川があり、それで、このあたりを
「調川(つきのかわ)と呼ぶようになったという。
「調」はもちろん当て字だが、なぜ「槻」から「調」
に変わったのかは不明...。
備考:この内容は、
2009-11-30
発行:KKベストセラーズ
著者:所澤秀樹
発行者:栗原幹夫
「つい誰かに教えたくなる鉄道雑学」
より紹介しました。