あいみょんの2024年の全国
ツアー、その詳細が発表された。
9/28(土) 29(日)の千葉・LaLa areana
TOKYO-BAY公演を皮切りに、年を
またいで2025年2/12(水)、13(木)の
大阪城ホールまで、全国の
各会場で2デイズ、全30公演のアリーナツアーと
なっている。
「あいみょん」のバンド構成での
ライブはツアーを重ねるごとに その
アンサンブルは豊かさを増していて、
会場で生まれる絶妙なブルーヴを ぜひとも
味わってみてほしい。
大ホールや
アリーナでのライブは、2019年から2020年
にかけての「SiXTH SENSE
STORY」ツアーから、その後もコンスタントに
行ってきているわけだが、ライブ会場の
キャパシティがどんなに大きくなろうとも、
「あいみょん」ほど、ステージと「心の距離」が
近いライブをするアーティストは
いないのではないか?
常に研ぎ澄まされた演奏を
聴かせながらも、合間のトークは、まるで、
「あいみょんの部屋」に遊びに来たかのように
親密さを感じさせる。
「あいみょん」が観客とのコミュニケーション
を大切にするのは、元来の彼女の
愛すべき気質によるところも大きい。
それでいて、2020年の
コ●ナでおこなった「最初で最後」の
無観客配信ライブで感じた孤独が、
いっそう「ライブへの思い」を強く
させたのだろう...。
1人きりで立った日比谷野外音楽堂の
ステージで、「あいみょん」は
カメラ超しではありながらも、心に、
沁みる弾き語りを聴かしてくれたが、
彼女自身は、同じ時間、同じ空間で
音楽を共有するファンがいてこその
「ライブ」だと実感したのだ。
その後も、観客の声出しが制限されていた
コ●ナ渦での有観客ライブでは、客席の
ファンといかにコミュニケーションをとるかに
心を砕き、その歌と演奏は、より
観客の心を開放するように、あたたかく、
強く、切実に響いていた...。
そして、2023年、「あいみょん」史上
最大公演数となった「マジカル・バスルーム」ツアーでは、いよいよ
客席からの声出しも解禁となり、
『貴方解剖純愛歌~●ね』のシンガロングも、
「ふたりの世界」でのレスポンスも
最高の一体感を生み出していた。
それまでずっと、抑えてきたたぶん、
むしろコ●ナ渦前よりも、オーディエンスの
リアクションは熱く、それを受けて
「あいみょん」の歌、そしてバンドの演奏も
さらにエモーショナルに響きわたった。
困難な時代を経たからこそ、「あいみょん」
のライブはいま、より観客と、
「つながる」ものとなっている。間違いなく、
現在の「あいみょん」のライブは最強。
ライブで「あいみょん」がよく、
「今日、はじめてライブを観る人~!?」と、客席に
問う場面があるのだが、いつもそこでは意外な
ほどに多くの人の手があがる。
それは、これだけキャリアを重ねていても、
まだまだ新規のファン層を
取り込み続けている証拠であるし、新参、
古参の定義など関係なく、「あいみょん」の
ライブはいつでも、誰とでも
(親子率も意外と高い)、1人でも、
(”いわゆるぼっち参戦”も意外に多い)、すべて
の人が楽しめるもので
あることを保証する。
2023年12月には映画『窓際のとットちゃん』
の主題歌として
描き下ろした「あのね」がリリースされた。
何度も何度も噛みしめながら
聴きたくなるこの名曲が、ライブでどのように
響き渡るか、想像するだけで胸が
高鳴る。
さらに、この2月にはさらなる新曲
として、資生堂ビューティ
ウェルネスのオフィシャルソングとなった
「リズム64」もリリース。
爽やかシティぽっぽ感あふれるグルーヴとメロディが、
心の奥にある不安や迷いに
やさしく寄り添うように、響くこの曲は、
きっとライブでも気持ちよく
踊らさせてくれる①曲になるだろう。
この9月からの全国ツアーを
見逃す手はない...。
(文・杉浦美恵)
備考:この内容は、
2024-4-14
「ローチケ」
より紹介しました。