”終活”といえば、あとは遺言でしょうか。私には、娘ひとりしか
いないので、難しい書類を用意する必要はありませんでした。

それでも、わたしが独身であることで、詳しい方から、
「現在までの戸籍謄本を用意しておくといい」と言われました。
遺産の分割はないけれど、貯金などの相続自体には必要だから、と。
なので、それはもう10年以上前に、出生地の「下妻」から
全部取り寄せています...。

調べると、ほかにもいろいろな必要書類がありました。
引っ越しした経歴が記録されているもの(戸籍附票)だったり。
ずっと同じ場所で暮らしているご夫婦の方は、1枚か、2枚で終わるのかも
しれませんが、離婚歴があったり、引っ越しを何回もしていると、
何枚にもなるので、それを用意するのはちょっと大変でした。

それもすべて娘にきちんと相続するために必要な手続きだと
思って頑張りました。書類をきちんと揃えておかないと、私の口座など
が
凍結されたままになってしまうこともあるようで、大した金額
ではありませんが、元気なうちに準備はしています。

最後にお墓問題ですが、私はクリスチャンなので、納骨できる
場所をもう何十年も前に教会に買ってあります。何もしていなかったら、
お骨をどこへ置いたらいいかわからないだろうなと思って。
娘が近くに住んでいれば、とりあえず家に、となるのかもしれませんが、
ロンドンまで骨を持って帰れませんものね。だから、どうしても、
骨を納める場所が必要だったんです。

そして、教会が50年か100年、面倒を見てくれるという永代供養
...
要するに維持費ですね。。それも支払い済みです。
いつ●んでも行くところがある、というのは、気持ち的にも
かなりスッキリします。

”終活”って結局は、子供に迷惑をかけたくないという気持ち、
ただそれだけではないでしょうか?
立つ鳥跡を濁さず。
それが「高貴香麗者」の
マナーであると思うのです...。

「フォロワー20万人」
「取材してみた...」
備考:この内容は、
2022-10-25
発行:宝島社
著者:大崎博子
「89歳、ひとり暮らし。
お金がなくても幸せな日々の作り方」
より紹介しました。
