綾小路きみまろ「夫婦の家庭内格差が広がっております」... | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 

 

 中高年の方々の境遇には厳しいものが

 

ございます。ほとんどの方が、お出に

 

なったお腹を抱え、残り少ない歯を食いしばって

 

生きていらっしゃいます。

 

 

 

 

 

昔は、引っこ抜いていた白髪を

 

今は染めて、流す涙は真横に流れ、化粧をして

 

いるのに「化粧しろ!」と言われ、

 

手間暇かけたお化粧で、ダンナも

 

あとずさり...。

 

 

 

 

 

どんなに、若づくりしようとも、

 

写真に写った姿を見ると、年相応。

 

 

 

 

 

どんなに、きれいにお化粧をしようが、

 

どんなにきれいな洋服を着ようが、

 

化粧と洋服を取れば、年以上...。

 

 

 

 

 

そんな生活の中で、奥様方は

 

ダンナ様が懸命に働いているあいだに、友達と

 

高級レストランで待ち合わせ。

 

食べながら痩せる話をして、フランス料理の

 

フルコース。

 

 

 

 

 

その間、ダンナは満員電車に揺られ、

 

都心の会社へ。午前は、アッという間に

 

過ぎて、もうお昼でも、午後早々には

 

大切な打ち合わせ。カバンを小脇に抱え、

 

イザ出陣。

 

 

 

 

 

お昼なんて、訪問先の駅前で

 

立ち食いそばで済ませます。

 

今日は、ちょっと贅沢

 

しようと、かき揚げそばにしようかと、

 

想いつつ、家計のことを考えて、たぬきそばで

 

ガマンガマン。涙ぐましい努力と

 

心遣いです。

 

 

 

 

 

一方、高級レストランをあとにした

 

奥様は、二次会と称して、カラオケボックスへ。

 

 

 

 

 

皆様が若い頃流行した

 

『高校3年生』に『恋のバカンス』、おまけに

 

『人生劇場』...。

 

 

往年のヒットメドレーに

 

声を張り上げつつ、口に運ぶは、バター

 

たっぷりのケーキ。

 

 

 

 

 

ダンナはその間、お客様の前で、

 

熱弁を振るいつつ、契約を取るのに必●。

 

 

 

 

「それじゃ、できないな」のお客様の声に、

 

米つきバッタのごとく、平身低頭、

 

床に頭がつきそうです。

 

 

 

 

 

会社に戻れば、気を使ってくれない

 

部下に気を使い、気がつきすぎる上司に

 

叱られ、そうこうしているうちに、

 

髪の毛は薄くなり、いまや風前の灯火。

 

 

 

 

 

苦痛の1週間が過ぎ、金曜日の

 

夜は、安い居酒屋でビールを2本。ささやかな

 

贅沢であります。ほろ酔い気分で帰宅すると、

 

寝室から聞こえてくるのは、妻の

 

イビキ。冷めた風呂を沸かし直すのは

 

いつものこと。

 

 

 

 

 

ゴーゴー聞こえる妻のイビキも、

 

心身ともに疲れ果てている身には、

 

気にならないことが悲しい...。

 

 

 

 

 

さて、土曜日。起きてみれば、お昼過ぎ。

 

テーブルの上には、

 

「あなた、出かけてくるわね」

 

のメモとともに、昨日の

 

おかずの残りと納豆ワンパック。

 

元気なんか、出るわけがありません。

 

 

 

 

 

その日、奥様は、お友達と前から

 

楽しみにしていた「きみまろショーつき

 

日帰りバスツアー」です。

 

 

 

 

 

新宿から観光バスに乗って、

 

一路山梨へ。

 

若き運転手が

 

ヨン様に似ていると、大ハシャギ。ウインク 音譜

 

 

 

 

 

お昼ごはんは、山梨名物「ほうとう定食」

 

を、ぱくつき、お腹が満たされたところで、

 

きみまろの話を聞いて大笑い。

 

 

 

 

 

その後、温泉で一服。お友達と

 

露天風呂に入れば、その姿はどこから

 

観ても、トドの群れ。

 

 

 

 

 

1人、残されたダンナは、テレビを

 

観ながら、さきイカ片手に、熱燗チビチビ。

 

ダンナの理容は、駅なかバーバーで、

 

1000円カット。

 

 

 

 

 

奥様の美容は、カリスマ美容師に、

 

1万5000円セット。

 

 

 

 

 

かのように、平成のニッポンでは、

 

家庭内格差が密かに、そして着実に

 

広がっているのでございます...。

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2009-4-17

発行:PHP研究所

著者:綾小路きみまろ

「妻の口 一度張りたい ガムテープ」

より紹介しました。