【トップクリエイターたちが
本気で挑んだポ●ノ大作!】
「フレッシュ・ゴードン」(1974年)アメリカ
1934年から、新聞に連載
されたコミックで、「超人vs火星人」
(36年)など連続活劇にもなった
「フラッシュ・ゴードン」。
フラッシュ(閃光)を、1文字違いの
フレッシュ(●欲)に変えた本作は、
古典的コミックヒーローのポ●ノ版
(ソフトコア)である。
ある日、地球に降り注いだ
エキサイト光線によって、人々は
ひたすら●▲■に没頭しはじめた。
人類の危機を救うために、勇敢な青年
フレッシュ(ジェイソン・ウィリアムズ)は、
美女デイル
(スザンヌ・フィールズ)とともに、
マスカ●博士(ジョセフ・ハギンス)の
ポコ●ンロケットに乗り込んで、
光線が発射されたエキサイト惑星へ。
強欲な独裁者・満●大王
(ウィリアム・ハント)に戦いを挑む。
固有名詞からして低能指数
マックスな本作は、74年公開作だが、
日本では『スター・ウォーズ』の
公開が目前に迫った78年春はあけぼの、SF
映画ブームにまぎれ一般映画として
封切られた問題児だ。ただし、本書
で、紹介するだけあって、かなり
気合が入った作品でも有る。
まず、ストーリーが、ほぼ
オリジナルを踏襲している点が
素晴らしい。宇宙を旅して
敵の惑星に降り立ったヒーローが、
襲い来る敵軍や、怪物をけちらしながら、
レジスタンスと手を組み、
独裁者を退治する。
70年代前半、これだけ
波乱に満ちた冒険活劇は、一般映画でも
そうはなかった。それなりの
出来映えとはいえ、宇宙船内など
セットを含め、きっちり仕上げた点は、
素直に拍手を贈りたい。
見せ場をイラストとアニメで
紹介した味のあるオープニング。
連続活劇ふうに
章分けにするなど、遊び心も●。
ちなみに、メジャー映画の平均制作費が
約250万ドルと言われた当時、
ポ●ノとしては、破格の70万ドルが
投じられていた...。
その予算の多くが費やされたのが、
特撮だった。ミニチュアを
ワイヤーで操ったドッグ・ファイト。
着ぐるみのピス●ン・ロボット。
ストップモーション・アニメで暴れる
カマキリロボットや、エ●スザウルス、
大魔神ペガサスなどの
モンスター、ク●イマックスで、崩壊する
神殿のミニチュアセットなど、
マット画や、合成を含め特撮が満載で、
一般映画と比べても破格のカット数と
クオリティを誇っている。
それもそのはず、スタッフの
顔ぶれがすごいのだ。
特撮と美術を
指揮したのは、TVや劇場版
『スター・トレック』で活躍した
マイク・マイナー。
特撮カメラは9つの
オスカーに輝くVFXの神様
デニス・ミューレン、
造形には特殊メイクの
第1人者、リック・ベイカーや、
『未知との遭遇』(77年)で
マザーシップを作るグレッグ・
ジーンらが参加。
ストップモーション・アニメを
『恐竜時代』(70年)
のジム・ダンフォースと
『ロボジョックス』(89年)の
デヴィッド・アレンらが、
爆破効果を
『インディペンデンス・デイ』(96年)の
ジョー・ヴィスコサルが、手がけるなど、
80年代以降に映画界を牽引
するトップクリエイターが集結
している。
過酷な作業環境は、一部映像
にも見て取れるが、わずかな
ギャラを度外視し、夜を徹して作業した
彼らの仕事は一見の価値あり。
『スター・ウォーズ』の前哨戦としての
役割も果たした、SF映画史の
上でも重要な作品なのだ...。
(神武)
備考:この内容は、
2012-8-21
発行:洋泉社
発行人:江澤隆志
編集人:松崎憲晃
「~異次元SF映画100~」
より紹介しました。
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