三浦大和が、この春、東京・有明アリーナ(3/23、24)、
Asueアリーナ大阪(4/3)で「DAICHI MIURA
ARENA LIVE 2024 OVER」を開催する。
4年ぶりとなる
アリーナ公演の軸になるのは、7年ぶりのオリジナル
アルバム「OVER」の楽曲だ。
前作「HIT」(2017年)以降、初のベストアルバム
「BEST」、コンセプトアルバム(球体)を発表。
その後も、「Bulizzard」(映画ドラゴンボール超 ブロリー
主題歌)、
燦々 MHKテレビ小説「ちむどんどん」主題歌
などの話題曲をリリースしてきた。
ニューアルバム「OVER」は、
これまで、培ってきた音楽性、ボーカル&ダンスの
際立ったスキルを活かしつつ、新たなトライアルを
積極的に
取り組むことで、さらなる進化を果たした彼の”今”を
ダイレクトに刻んだ作品となっている。
既存の収録曲を収録せず、
すべて新曲だけで構成されていることも、
このアルバムに向けられた熱量につながっているはずだ。
過去の自分を、超越するようなアルバムを生み出した
い~~~そんなアグレッシブな姿勢は、先行配信された
「能動」にも現れていた。気鋭の女性プロデューサー
TOMOKO IDAとタッグを組んだこの曲は、変化し続けるビートと
ラップやハイトーンを生かしたボーカルが響き合う
ナンバー。
斬新なポップネスを感じさせるこの曲によって
彼は、アーティストとしての新たな表現を
切り開いたと言っていい。
その他の新曲も、リスナーに心地よい衝撃を与えて
くれる。新鮮かつ刺激的な楽曲ばかりだ。まずは、リード
トラップの「Pixelated World」。三浦の音楽制作に
欠かせないクリエイターの1人であるNao ,ymtが手掛けた
この曲は、華やかさとは、壮大なスケールを兼ね備えたガッキ~。
しなやかで、力強いトラックとともに、
”魂までピクセル化される
前に、ここから飛び出す道を見つけよう”という
真摯なメセージを響かせている。
アーティストをフィーチャーした楽曲も魅力的だ。
Everything I Am feat Furul Riho」には、
三浦自身も以前
から注目していたというシンガーソングライター
”Furul Riho"が参加。
ディープで、美しいエレクトロ系の音像。
そして、”自分のルール、自分の価値は自分で決める”
という
意思を込めたリリックが1つになったこのガッキ~は、まさに
三浦大和の新機軸だ。
(まだこのまま、/自分対自分でする勝負)というライン
からはじまる「全開feat. KREVA」もアルバムを象徴する楽曲だ。
性急かつ攻撃的なビートに乗せて。”とにかく今
やることを全力でやる。それしかない”というアティチュードを
体現する三浦とKREVA。
それぞれのシーンで確固たる存在感を発揮している両者だが、
その根底にあるのは、
既存のスタイルに固執することなく。常に新たな挑戦を
続ける姿勢なのだと、この曲は改めて教えてくれる。
個人的なもっとも印象的だったのは、「好きなだけ」
バウンシーなベースラインとともに放たれるのは、
<好きなだけ/MUSIC&DANCE)というフレーズ。
驚くほどに率直な
表現だが、これこそが、三浦の本心であり、彼をエンター
テイメントへと駆動させ続ける根本的な
モチベーションなのだろう...。
言うまでもなく、ライブ・パフォーマンスにおいても
向上を続けている。昨年9月から今年2月にかけて
全国ホールツアー
「DAICHI MIURA LIVE
2024 OVER」
を開催。
ボーカル&ダンスの実力は、ご存知の通り
だが、ここにきて三浦は、もっと踊りたいという
モチベーションを強めているという。
実際、ホールツアーでも、全身全霊のパフォーマンス
を見せつけ、全国各地の
オーディエンスを強烈に、惹きつけている。
アルバム「over」リリース後に、開催される
東京、大阪のアリーナ公演「DAICHI MIURA LIVE
2024 OVER」では、初めてパフォーマンスされる
楽曲も多いはず。
圧倒的な独創性、ダンスミュージックの
奥深い可能性を感じさせる新曲がステージで、どう表現
されて、どんな熱狂を生み出すのか?
今から楽しみで仕方がない。
思わず身体を動かしたくなる楽しさ、ビートや歌詞に
込められた強さを兼ね備えたアルバム「OVER」。
まずはこの作品をじっくりと楽しみ、アリーナ公演へ足を
運んでほしい。
それはアルバム「OVER」が、真に完成する
瞬間であると同時に、パフォーマー三浦大和のさらなる
ピークを示すシーンになるはずだ...。
備考:この内容は、
2024-2-15
「HMV & BOOKS」
より紹介しました。