「ババアはつらいよ
アラカン・サバイバル BOOK」
槇村さとる・地曳いく子/集英社
漫画家。槇村さとるとスタイリスト・
地曳いく子が、アラカン世代が直面する
危機を乗り越えるヒントや、サバイブする
方法を語り合う。大好評エッセイの第2弾。
「負け犬でけっこう。
70% 勝てれば、
上々です」
(内山靖子さん・ライター)
50代になったとき、体力・気力がガクッと落ちるたことに
気が付きました。それまで「頑張れば、いくつになっても
成長できる」という思いで生きて来たので、
我が身を襲った老化に、愕然としてしまって。
でも、地曳いく子さんが
「年をとるということは、ろいろ負けちゃうということ
なんです」と書かれていて、
「そうか、もはやパーフェクトを
目指さなくてもいい年齢なんだ」と、
ふっと肩の荷が降りたような気がしました。
勝つことばかりが人生じゃない。
「いかに楽しく負けていくか?」という姿勢が、
人生の後半戦を楽しむコツなんだと、
教えてくれました...。
ライター 内山靖子さん
学生時代から約40年間、取材&執筆に
携わり、現在は「婦人公論」などで執筆中。
専門は、人物インタビュー、新刊レビューなど。
趣味は読書&ドラマ鑑賞...。
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「わたしの台所」
沢村貞子/光文社文庫
女優でエッセイストでもある書写が、
日々の生活を豊かんいするための知恵や、
昔ながらの暮らしをつづる。時代を超えて
私たちの心に沁みるエッセイ集。
「お互いに求めすぎれば、傷がつく。
(中略)
「つかず、はなれずが一番さ」
ある人に会うたびに心無い言葉
を言われて、人間関係に悩んで
いたときがありました。でも、
習い事が、同じで避けるわけには
いかないし...。そんな中、大好きな
沢村貞子さんの本に、この言葉
が出てきて、「これだ!」と胸に
刺さりました!
それからは自分で
一線を引くと決めて、争わず、でも
距離は取ることを意識。すると、
ストレスが減り、とても楽に
なりました。沢村貞子さんは憧れの存在。
スキッとした佇まいが素敵です...。
多良美智子さん YouTuber
登録者数は14万人超えのYouTuber
「Earth おばあちゃんねる」を高校生の孫と運営。
著書に「87歳、古い団地で愉しむ
ひとりの暮らし」(すばる舎)。
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「摩利と新吾 2 」
木原敏江/
白泉社文庫
毎時末期~昭和初期の
日本とヨーロッパを舞台に、名門旧制高校・
自動innへ入学した鷹塔摩利と
親友の印南新吾、そして
学友たちが恋や友情に
生きる青春ロマン。
「どんなにばかみたいに思えることでも
最後までつらぬき通せば
本物になるんですよ」
摩利が新吾への思いに悩んでいた時、出会った老婦人にかけられたセリフです。
よく明るいと言われますが、自己評価が低く、
好きなことや、やりたいこと
しかできない自分はダメなんだとずっと悩んでいました。
随分な大人になってから落ち込んでいたときに読み直して、
光が差し込んだ言葉です。
「何であれ、貫き通せばいいんだ!」と。
今、”おたくの時代”と言われていますが。
そうなる前の時代に勇気をくれました。
いい意味で、開き直れたのです...。
「山本浩未」さん メイクアップアーティスト
今すぐ実践できるメイクテクニック」
を発信するメイクアップの第1人者。
気持ちが元気になれる美容理論が好評で、
美容誌や女性誌を中心に活躍。
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『弱い人間は
素直になれない』
この本は、時々思い返したときに開くのですが、
どれも深くうなづく金言ばかりです。素直さと
言うのは丸腰のようなもので、どこか武装して
いないと人前に出られない。
若い頃は特に
そうでした。経験やキャリアを積み、他人の多様さや
考え方のバリエーションを知り、人の幸せを
許せる余裕を見付けてからでないと、素直さは
出せない。最近、スラスラと思ったことを
いえるようになったので、私も少しは人を知り、
強くなれたのかなと思います...。
「おざわゆき」さん 漫画家
1964年A知県生まれ。著書に、80歳も
ベテラン作家・幸田まり子のリアルな
心情を描いた「傘寿まり子」など。現在
「またのお越しを」(ともに講談社)を
連載中。
備考:この内容は、
2024-1-18
発行:宝島社
「心が楽になる言葉、
豊かになる言葉。」
より紹介しました。