【人生の節目に訪れる
通過儀礼や冠婚葬祭。
大切なしきたりの儀礼です。】
人が生まれてから、●くなるまでには、
さまざまな人生の節目があります。これを「通過儀礼」
といいます。
その誕生を喜び、無事な成長と幸運や
立身出世、不老長寿など多くのことを神様や
仏様に祈ります。
それは、すべて人の営みの中で
親から子、子から孫、ひ孫、そしてその先まで
代々受け継がれてゆく、人が人を思う心です。
その人の営みの中に、しきたりがあります...。
妊娠中を無事に、出産が安産になるように
祈る「帯祝い」。
生まれた子の健やかな成長を
願う「お七夜」に「お宮参り」、「お食い初め」、
「初節句」や「初誕生祝」。
7歳までは神の子で、
無事、人の子として育ったことを「感謝する
「七五三」。
大人になることを祝う「十三詣り」に
「成人式」。そして、人生の大きな
節目の「結婚」。
このあとも、人生が続く限り、迎える儀礼は
数多くあります。自分自身の儀礼に、子ができれば
子の、孫ができれば、孫の儀礼も重なり、
幾重にも、何回も、しきたりは再び繰り返されます。
そして、いよいよ人生の終わりを迎えても、
「弔い」というしきたりにより、この世の住人から
あの世の住人となっても、しきたりの中で人は
生き続けていくのです。
まさに、人生は、しきたりにみちています。
日本人が、脈々と受け継ぎ、大切にしてきた
人生のしきたりを、「誕生」から「弔い」までの
流れにそって順に追ってみましょう...。
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妊娠5ヶ月 「帯祝い」 妊娠5ヶ月目の戌の日に、
妊婦が腹帯を巻く儀式
誕生。。。へその緒をは、「桐箱」に入れて神棚へ
3日目 「3日祝」産着(うぶぎ)を着せて、産神様に
感謝し加護を祈る。
7日目 「お七夜」 命名書を神前や仏前に貼って、
子供の名前を披露。
30日ころ「お宮参り」 男児は32日目、女児は33日目に行う。
100日ころ「お食い初め」一生食べ物に困らず健やかに育つよう願う。
はじめての3/3、5/5「初節句」こどもが生まれてはじめて迎える節句。
1歳 「初誕生祝」盛大に祝い、一升餅を背負わせる。
3、5、7歳 「七五三」 女の子は3歳と7歳、
男の子は5歳。
3歳「入園式」幼稚園・保育園入園
6歳「卒園・入学式」幼稚園・保育園卒園・小学校入学
12歳「卒業式」小学校卒業
13歳「十三参り」 数え年13歳の男女が、知恵を授ける
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参り
18歳「厄年」本厄は数えで女性19歳、男性25歳。
20歳「成人式」1月の第2月曜日に成人式が行われる。
男性31歳、女性29歳「結婚」
夫婦となり家庭を持つ。
60歳「還暦」60歳を祝う長寿のお祝い。
88歳「米寿」88歳を祝う長寿のお祝い。
100歳「白寿」100歳を祝う長寿のお祝い
男性81歳、女性87歳
「通夜」葬儀の前夜に行う故人を偲ぶ儀式
「葬儀・告別式」 冥福を祈り、最後のお別れをする儀式
「出棺・火葬・骨上げ」遺族がする故人との最後のお別れの儀式
「四十九日・法要」故人が極楽浄土へ旅立つ日。
納骨を行うことも...。
備考:この内容は、
2023-11-10
発行:日本文芸社
「眠れなくなるほど面白い・
日本のしきたり」
より紹介しました。