【N産、Tヨタの次はHンダ?
新たなハンズオフ運転登場】
ロングドライブの疲れを
劇的に軽減してくれる全車速
ハンズオフ・ドライブ
(手放し運転)。
レベル3を達成した
レジェンドは別として、
既存の国産車では、N産の
プロパイロット2.0と、Tヨタ/
レクサスのアドバンスドドライブ
搭載車でのみ可能だった。
これに続くのは、Sバルの
アイサイトX(現時点では
時速50km以下の制限あり)
と思われたが、Hンダが、先を越す
可能性が出てきた。
同社の全方位運転支援システムの
「Hンダセンシング360」が
進化するためだ。
新しいシステムは、正式名称を
「Hンダセンシング360+(プラス)」
と言い、同社が
2022年暮れに行った
技術発表の市販版といえる。
進化のポイントだが、最も
大きいのは、前述した前車速域
でのハンズオフ・ドライブだろう。
日本の速度上限である
時速120kmまでなら、条件
が許す範囲で手放し運転が
可能になる。カーブが迫ると
その曲率を読み取り、加減速まで
行ってくれるのだ。
万一、自車より先行車
がいた場合は、提案してくれる。
運転者が承認
すれば、ウィンカー操作や
加減速、ステアリング操作を
行い、追い越しや車線変更を
支援してくれると言うから楽ちんだ。
「360+」はさらに
「カーブ路外逸脱早期警報」や、
「降車時車両接近警報」、
「ドライバー異常時対応システム」
などを備える。
いずれも每日の
運転に、従来以上の安心と
快適をもたらしてくれることは
間違いない。
肝心の搭載車両と時期だが、
Hンダは、2024年に
中国で発売するアコードから
適用を開始するとアナウンス
している。
一方道型のアコードは、
日本でも2024年春に
発売されるから、遠からず
日本でも同レベルの運転
支援が、始まると考えていいだろう。
ハンズオフ運転は、未来の
搭載を実感させるすごい技術。
全メーカー、全車両が、
早く実現してほしい。
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【中央分離帯をカートが走る
高速道路の物流が変わる?】
ドライバー不足や働き方
改革といった現実を前に、物流
の分野では、さまざまな改革案が
検討されている。
高速道路でも、自動運転
トラックの隊列走行や、専用車両の
ターミナル建設といった
構想があるが、一般車両も
走る本線を使う運用だけに、
交通の円滑さや安全性を
確保するかが、実現の大きな
壁となりかねない。
そんな中、意外なプランが
浮上した。高速道路の
中央分離帯や路肩を使って、小型の
自動運転カートを走らせ
ようと言うのだ。
確かに、この方法なら、
一般車両との混走を考えずに
システム設計ができるので、
実現ハードルが下がるように
思える。
高速道路を走っていて、
中央分離帯を小さなカートが、
行き来している光景を
思い浮かべても、どこか微笑ましい印象だ。
このアイデアを立ち上げた
K土交通省としては、今後、
安全面などの課題を洗い出し、
整備するルートを決めるという。
その後に、実証実験を行い、
10年後をメドに実現を
目指すというから、意外に早く
その姿を見ることが
できるかもしれない。
筆者が思うに、この仕組みは
東京~大阪といった長距離
を結ぶよりも、
東京~横浜といった短距離を高頻度で
結ぶほうが適しているように思う。
ぜひ、実現させてほしい...!
【日本の自動運転にも影響か?
オリジン計画が棚上げに!】
米ウーバーの配車アプリで、
Uェイモの無人タクシーが
呼べるようになったことは先号でも、
話したが、アメリカの
自動運転ビジネスビジネスで、大きな
事件が起きてしまった。
事件の主は、Uェイモ最大のライバル、
GM傘下のKルーズ。きっかけは10月初旬、
同社の無人タクシーが、他車両に、
はねられた人を識別できず●いてしまう事故
を起こし、これを問題視したカリフォルニア州が
同社の自動運転の免許を、取り消ししたことだ。
その結果、Kルーズは、全米での
無人タクシーサービスを、
一時的に停止することに
なったのだが、Kルーズの創業者であり、
10月には来日して
Hンダ三部社長と会見を行った
Kイル・ヴォクト氏が辞任
してしまったのだ。
さらに、11月末、Kルーズは、
計画を大幅に縮小して
自動運転サービスを再開すると
発表したのだが、ジャパンモビリティ
ショーにも展示された
運転席のない自動運転車両
「オリジン」については、開発を
棚上げすると明かし、同社の
将来に赤信号が灯る展開と
なってしまった。
ご承知のとおり「オリジン」は、
Hンダが上屋部分を共同
開発した無人タクシー専用車両。
2026年は、こいつを
使って、東京でも無人タクシー
サービスを始めると発表した
ばかりなだけに、Hンダ、
そして日本への影響も甚大だ。
本件は、まだ動きがありそうなだけに、
今後の展開に注目したい。
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【15秒ニュース】
日本での知名度は高くないが、
ボルボは「ポールスター」
という高性能ブランドを
持っている。
その「ポーススターの
最新SUV「4」が、韓国・
釜山で生産されることnなった。
注目スべきは生産企業。
ボルボじゃない。なんと「ルノー」
がつくるのだ。
正確にいうと、手がけるのは
ルノーコリア自動車、以前は、
ルノーサムスンと呼ばれて
いた会社なのだが、ルノーが、
親会社である吉利と提携
したことが縁で、ポールスターの
ルノー生産が決まったらしい。
ややこしいなぁ...。
物流の世界でも、電動化が
進んでいるが、トラックが大容量
バッテリーを満タンにする
には、長い時間がかかる点は
大きな課題だ。
そこで、「Iすず」が、トラックの
交換バッテリーシステムを
開発した。
同社の作るEVトラック「Eルフ」を
バッテリー交換式に変更して、
交換ステーションとともに、
売り出すという。
交換作業は、ステーション内で
ロボットが行い、所要時間は
たったの2分30秒。
空の電池は、電気代が安い深夜などに
充電すれば、コストも抑えられる。
システムの値段が「カギ」か...?
ときどき、自転車や、原付
バイクが、高速道路に誤侵入する
というトラブルが起きるが、
首都高速道路が調べたところ、
誤侵入の6割は、スマホナビの
間違ったルート案内が
原因だったという。
スマホナビを
自転車や原付と設定せずに
使ってしまい、自動車向けの
ルートを案内されてしまうのだ。
過去には、●●事故も
起きている誤侵入。
スマホナビの設定は、しっかりと、
行おう...!
備考:この内容は、
2024-1-10
発行:講談社
「ベストカー」
より紹介しました。