【ものも、しがらみも、こだわりも
これからは捨てて、忘れて、許して、
ますます私らしく...】
どこにいても、何を演じていても
まぶしいほど、きらめいている南果歩さん。 
30代で出産。2度の離婚、更には病気...。
十二分に波乱万丈な人生を歩みながら、
心もカラダも軽やかに
生きる秘訣を、うかがいました。
【両方の手で、つかめるものには限りがある。
だから、手放して、
新しいのものを、つかむの！...】 
60歳すぎたら手放して、
人生を、もっともっと楽しむ。
...60代を迎えた ご感想は？
「未知の領域ですよね。ワクワク
してます！」
大きな瞳をキラキラさせて、
そう即答した南さん。 
「昔は新緑の季節が、一番好き
でした。人生でたとえるなら若い頃、
青春ですね。 
そう考えるなら、
60代は白秋（はくしゅう）、
一番、充実する季節
だから、じっくりと、自分を楽しんで
生きていきたい。そういう意味で、
大切な時間になると思います」。 
その年齢にならないと見えて
こない景色があるとも言います。
「私が息子を産んだとき、母は 
61歳でした。私もその年齢に
近づいて、母をおばあちゃん呼ばわり 
したのは失礼だったかなぁ？ と。
年齢や立ち位置が変われば、考えも変わる。
だから、うまくいかないとか、
居心地が悪いなというときは、
さっさと、動くようにしています。
相手を変えようとすると、辛くなるけれど、
自分が、その場所から移動すれば、
見えるものも変わるんです」。 
若い頃から自ら動き、次の展開を
迎えてきた南さん。
人間関係
だけでなく、今までの歩みも
そうでした。
2度の離婚、更には病気など、人生の大波を
乗り越えてきました。 
「人生、努力だけでは
どうにもならないことは、身をもって
知っている」とも話します。
「誰でも、キャパシティには限界が
あります。ものでも、ことでも、
時間でも、人間関係でも...。 
心地よくいるためには、今の自分に
合わないものを手放して、新しい
スペースを作る。
どんどん手放して
いかないと、素敵なものに出会っても
取り入れる余地がないですよね？
隙間が、なければ、風も通らない。
部屋も心も、風通しって、とても
大事だと、思うんです...」 
そんな南さん、それでも、手放せない
大切な愛用品があるようで。
次の4つを、教えてくれました...。
南さんのグラスコレクション。
「作家ものも、ブランドものの
クリスタルガラスも、数百円の雑貨店で
買ったものも同じ扱いです。
その日の気分と飲むものに
合わせて選ぶのが楽しいから...」 
健康維持の中でも歯のケアは
入念に。
「朝起きたときと寝る前は
オーガニックの歯磨き粉を。
仕事前は、美肌効果のあるものも使います...。」 
アロマは、欠かせません。
海外では、アロマ用セラミックに
ラベンダーやゼラニウムの
エッセンスをしみこませて枕元に...。
お香は京都・松栄堂が手掛ける
Lisn（リスン）のもの。
筒型のケースは、ふたがお香立てにもなる。
木工作家・三谷龍二さんのものです...。
備考：この内容は、
2024-1-26
発行：宝島社
「60歳すぎたら
無理なく、食いなく、私らしく
捨てて心が軽くなる
100のこと」
より紹介しました。