【映画・ドラマ編】
ユーモラスなひと言にクスッと笑えたり、
力強いセリフに元気をもらったり。
映画の中の言葉たちは、
いつでも鮮明に、
私達のっころに訴えかけてきます。
「石川三千花」さん
イラストレーター・エッセイスト
映画、ファッションについて独自の
視点からイラスト+エッセイを展開。
著書に「石川三千花の勝手にオスカー」(集英社)、
「勝手にシネマ・フィーバー」(文藝春秋)
など多数...。
① 【エクセレント...!】
タイムトリップした過去の地で、
歴史上の重要人物と会い、彼らを現代に
連れ帰って、高校の歴史の発表会で、落第からの
一発逆転を図ろうとする
ビルとテッド。
かなり崖っぷちの2人ですが、どんなに困難な状況でも、
コワイくらいに、ノー天気。
2人がことあるごとに「エクセレント!!」と、
声を揃えるとき、
その意味は「やったね!」「決まり!」
「かっこいい!」「スゲ~!」と、
すべて喜びの感情の爆発を
表しているんです。
バディ関係にある若者の、
どこまでも明るくポジティヴな
「エクセレント!!」は、
おバカだけど憎めない可愛さがあり、
こちらまでハッピーな気分に...。
映画のイラストとともに、
文章も書き始めていた私は、
独自のスタイルを身につけ、
自分も楽しみながら読者をも、
楽しい気分にさせるような
仕事に邁進しようと、
思ったのでした...。
【ビルとテッドの大冒険】
監督:スティーヴン・ヘレク
ロックが大好きな悪ガキコンビの
ビル(アレックス・ウィンター)と、
テッド(キアヌ・リーブス)が、
タイムマシンに乗って、
過去を冒険するSFコメディ。
===================
【細山田光宣】さん
アートディレクター
細山田デザイン事務所主宰。
雑誌「relax」の創刊、
「POPEYE」のリニューアルなどに
携わり、現在も書籍や雑誌を中心に
多くのデザインを手がけている...。
② 「スプートニクに乗って、
宇宙に飛ばされたライカ犬のことを
思えば、僕の不幸なんてちっぽけなモノだ」
1985年封切りの映画ですが、私が観たのは、
もう少し後で、美大生の頃でした。
「虚学」を学んでいた
(実際は、それもしていなかったかも?)
当時の自分は、今後、デザイナーとして就職するのか、
他に道があるのかなど、
将来を考えなくてはいけないタイミングで、
霞の中にいるストレスを感じていたのでしょうね。
「少年 = ライカ犬 = 宇宙」という
黄金の組み合わせが、
心を軽くしてくれたのだと思います...。
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
監督:ラッセ・ハルストレム
兄と病気の母を持つイングマルは、
家族の元を離れ、
田舎に住む叔父と暮らすことに。
1950年代のスウェーデンを舞台に
少年の成長を描くヒューマンドラマ。
==================
【伊藤千桃】さん
自然食レストラン「桃花源」店主
葉山の自宅レストラン「桃花源」が、
旬の野菜を使った料理で大人気に。
現在は長女とともに、お弁当、
BBQ、民泊(Airbnb)などを
手がけている...。
③ 「時の過ぎゆくままに...」
リック(ハンフリー・ボガート)と
かつての恋人イルザ(イングリッド・バーグマン)の
思い出の曲で、イルザがピアニストに
リクエストして、2人の再会の
きっかけになるのが、この
「時の過ぎゆくままに」でした。
私にとって、憧れで大好きな
女性が、イングリッド・バーグマン。
あんな大人の女性になりたいと切望したものです。
ストッキングの後ろの真っ直ぐな線。
飛行機に乗って飛び去るシーンは、
永遠に忘れません...。
映画「カサブランカ」
監督:マイケル・カーティス
第2次世界大戦下のモロッコで酒場を営む
リックの元に、かつての恋人イルザが
夫とともに現れる。
アカデミー賞も受賞した名作ラブロマンス。
備考:この内容は、
2024-1-18
発行:宝島社
「心が楽になる言葉、
豊かになる言葉」
より紹介しました。