杉咲花・映画インタビュー...その1 | Q太郎のブログ

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杉咲花の主演映画『市子』プロポーズ翌日に失踪した女性の壮絶な ...

 

 

 

 杉咲花は、映画「市子」で、主人公の市子を演じながら、

 

「想像もつかなかった感情に到達する瞬間」に、

 

何度か立ち向かった。

 

 

 

しかも、それは、演じることを始めてからこれまで、

 

感じたことのなかった感覚だったのだという...。

 

 

 

初めての、得難い貴重な体験。

 

そこで、得たものは杉咲に、

 

おそらく、かなりの変化と

 

成長をもたらしたに違いない...。

 

 

 

はたして、その答えの意味するところとは?

 

そして、彼女の内にあるという、

 

俳優として変わらず

 

持ち続けていたいものとは...?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉咲花が市子への思いを語る。映画『市子』インタビュー映像到着 ...

 

 

 

【1つひとつの役に、

 

そのときどきの向き合い方を探して...】

 

 

 

「市子」の原作は劇団チーズ thecater 主宰の

 

戸田による舞台

 

「田辺市子のために」。

 

自身の戯曲の映画化に際して、

 

戸田は直筆の手紙を杉咲花に送り、

 

杉咲は、それを読んで

 

「この船に乗りたい」と、参加を決めた。

 

 

 

そんな杉咲を待ち受けていたのは...、

 

過去を捨てても、過酷な宿命から

 

逃れられない市子の、

 

切なくも壮絶な人生だった...。

 

 

 

 

 

...

戸田監督から手紙とともに送られてきた

 

脚本を読み終えた時、涙が止まらなかった

 

 

そうですが、その涙の理由も含めて、どのような

 

ことを感じたのか、教えて下さい。

 

 

 

 

 

杉咲花> 脚本を読んだ時、この映画は、

 

「プロポーズを受けた翌日に、突然、疾走した市子を、

 

恋人の長谷川(若葉竜也)や刑事が追う

 

物語」であるのと同時に、

 

「市子自身が自分の

 

姿を探す物語」でもあると

 

感じました。

 

 

 

そんな市子が起こす行動であったり、発する言葉には、

 

引き裂かれそうな痛みがあって、

 

その手触りのようなものが、脚本から匂い立って

 

きたんです。

 

 

 

ひとりでは、どうしようもならない

 

境遇のなかで、幸福を感じてしまうこと。

 

 

 

明日も、この人と過ごしていたいと願ってしまう

 

こと。

 

 

 

市子という人間から湧き出てくる欲求に

 

心を突き動かされて、何かがしたくて...。

 

 

 

 

震える思いで、お受けしました。いただいた戸田監督の

 

手紙からも、並々ならぬ思いで、この映画を

 

作ろうとされるエネルギーが伝わってきて、

 

そんな作品に、自分を必要としてくださって

 

いることが、本当にありがたくて、絶対にこの船に

 

乗りたいという気持ちでした...。お母さん音譜 船波

 

 

 

 

 

 

 

...

監督は、市子の人生にリアリティを

 

持たせるために、実際に日本で、どんなことが

 

起きていたかなどの、時代背景を絡めた市子の

 

年表も作られたそうですが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉咲花、ベストドレッサー受賞で派手なドレス姿も「普段は黒で ...

 

 

 

杉咲花> いただいた年表や、映画には描かれ

 

ない部分をセリフとして書き起こしてくださった

 

サブテキストを通して、市子が生きてきた

 

時間を知っていくことは、何より重要な時間

 

でした。

 

 

 

 

 

 ただ、私は役作りというものをあまり

 

わかっていないところがあって、たとえば、

 

裁縫が得意な役であれば、練習をしたり、

 

方言を話すときは、イントネーションを教えて

 

いただくなど、その役の暮らしを映すような

 

アプローチに、関しては、しっかりと向き合いたい

 

気持ちなのですが、脚本を読んで

 

 

 

「こういう感情で、こんな風に表現したい」

 

と、なにかプランを持ち込むようなことはあまりなくて。

 

 

 

現場に行って、目の前にいる人が、どのような

 

眼差しを向けて、どういった温度で、その時間が

 

流れていくのかを知るまでは、なんだか

 

独り相撲になってしまう気がしているんです...。 お母さん汗 筋肉

 

 

 

 

 

...

その現場では、今回、「市子が自分に

 

近づいてきてくれたと感じた次の瞬間には、

 

離れていってしまう」の繰り返しだった

 

そうですが、近づくのと離れるのは、各々、

 

どういうときで、それは、どんな感覚だった

 

のでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉咲花に聞く、俳優として走り続けられる理由 「自分の人生には ...

 

 

 

杉咲花> 離れていったと感じたのは、今、考えると、

 

市子が内面的なものを打ち明けるような

 

シーンだったんです。

 

 

 

当時は、演じていて監督

 

からOKをいただいたとしても、

 

「ほんとにこんな感覚になるのが、市子なのだろうか?」

 

と自信がなかったのですが、いま思うと、市子自身も

 

自分のことがわからない状態だったのでは

 

ないか? と少し腑に落ちました。

 

 

 

 

 

近づいてきたと感じたのは、たとえば恋人の

 

長谷川にプロポーズを受けるシーン。

 

 

 

 

 

あそこまでの境地にいく想像がつかなかったほど、

 

なにか、突き抜けた場所に到達した感覚に

 

なりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉咲花 戸田監督の手紙に涙 映画「市子」公開記念舞台あいさつ ...

 

 

 

脚本を読んだ時点で、

 

「涙がこぼれてしまうかも知れないな」

 

とは、思っていたのですが、

 

 

 

 

 

実際に、カメラの前に立った時、なんだか

 

もう言葉には言い表せられないような気持ちが

 

湧き上がってきて。

 

 

 

 

 

お芝居をしていて、

 

演じ手をしての欲のようなものがカラダから剥がれ

 

落ち、ただただ、相手の言葉を受け止めて

 

いくような時間になりました...。お母さん ラブラブ 時計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

令和5-12-20

発行:キネマ旬報社

より紹介しました。

 

映画「市子」 12/8 公開