何かと忙しい飼い主は、外出する
機会も多くなります、外出のたびに、イヌを
連れて行くわけにもいきません。
最近は、一緒に過ごせる場所も増えて
いますが、同伴では、ふさわしくないところも、
たくさんあります。
イヌを飼い始めたら、留守番を
させるトレーニングを、しなければ
なりません。
イヌは、群れで暮らす習性がある
動物なので、1人きりにされるのが
大の苦手。リーダーである飼い主の姿が
見当たらないと、不安でたまらなく
なります。これを「分離不安」といいます...。
「分離不安」は、
イヌの心の病気の一種です。
留守番は、1人きりになった
寂しさに耐えられず、さまざまな問題
行動を起こします。
やかましく吠えたり、
お●っこや、ウ●チを漏らして
しまったり、ものをかじったり、壊したり、
ゴミ箱を散らかすなど、飼い主が、
外出先から帰ってきたら、家の中が大変な
ことになっていて、びっくりすることも...。
イヌにとっては、問題行動の矛先が、
自分自身に、向けられることもあります。
食べたものを吐いたり、同じところを、
ぐるぐる周り続けたり、体のイチ部を
舐め続けて皮膚炎になってしまうと
いったケースです...。
いずれも、飼い主に頼る気持ちが、
強すぎるのが原因です。寝るときも一緒の
布団で寝ていたり、家の中で
46時中、
一緒に過ごし、触れ合っているといった
様子があるようでしたら、飼い主への
依存心が強すぎると思われます...。
留守番させても不安にならないよう、
「飼い主が不在の状態」に少しずつ、
慣らしていくことが必要です。
よく出かける前に、
愛犬に向かって、
「出かけてくるからね。いい子に
していてね」などと、、声をかけていく飼い主が
いるようですが、これは、よくありません。
イヌにとっては、心細くなるだけだからです。
以前、同じように声をかけられた後、
1人ぼっちにされて、不安になった
経験があると、そのことを思い出して
しまいます。
イヌが寂しがらないようにと、
思って声をかけたのに、かえって
不安を煽っしまうのです...。
ですから、飼い主は、出かけるときは、
何も言わずに出ていきます。イヌと目を
合わせないで、さりげなく外出しましょう...。
留守番させるのが、可哀相だからと、
出かける前に、いつも以上にたっぷり
遊んであげるのも、いい方法では
ありません。
飼い主と一緒に遊んだことが
楽しければ、楽しいほど、その後の留守番の
時間が辛くなるからです。飼い主が
いない寂しさが増して、1人きりに
耐えられなくなって、暴れてしまう
ケースもあります。
繰り返しになりますが、外出するときは、
さりげなく出ていくのが、コツです。
また、帰って来たときも、何気ない
態度を心がけましょう...。
「ただいま~!」
「いい子だった?」
などと、甘い言葉をかけたり、大げさに
可愛がったりすると、ますます
留守番が、特別なことだと感じてしまいます。
帰宅したあとの時間も、
大げさに騒がずに、
いつも通りに接しましょう...。
備考:この内容は、
2011-7-27
発行:PHP研究所
著者:わんこ友の会
「しぐさでわかるイヌの気持ち」
より紹介しました。
(筆者の感想)
あの~、さっそく、
うちの「タマ」にも、
気をつけようと思います。
きゃは!
ワンちゃんだっちゅーの!
名前の付け方のセンス!