
役に立つのか、超科学技術!?
ロボットの空中合体。
【コンバトラーVの合体は、
時間がかかりすぎて危険である...】

【なぜ、現実に”合体”は、少ないか...?】
現実の世界で、合体する乗り物といえば、
列車か、人工衛星くらいのものだ。
「ゲッターロボ」や、「コン・バトラーV」など、
ロボットアニメ番組のなかでは、頻繁に
出てくる合体が、現実の世界では、あまり
行われないのは、なぜだろうか...?
それは、次の2点を、クリアすることが、
非常に難しいためである。

まず、連結部分を、確実に合わせなければ
ならない。列車の場合、レールの上で、
連結するわけだから、この点の心配は
少ないはずだが、

それでも、自動連結器が、
開発される以前、人間の手で、連結していた
ときには、何人もの駅手が、●を▼した
という...。

誘導するものがなにもない宇宙
空間では、さらに困難で、宇宙飛行士の
若田光一さんが、ロボットアームを使って、
人工衛星を、スペースシャトルの格納庫に
回収したときにも、15分以上かかっている...。
次に、合体直前の2つのパーツの速度を、
できるだけ一致させなければ、ならない。
これを、飛行中の戦闘機が行うのは、
特に困難である。
「ゲッターロボ」をはじめと
する、あらゆるロボットアニメでは、
後部パーツが、前部パーツを貫通するのでは
ないかと、思われるような速度差で、合体
しているが、
危険が危なくて、とても
見ていられない...。

「アニメ版」
わずかな速度差でも。それが、
接触したときの衝撃は相当大きい。
たとえば、速度差が、秒速10mなら、
止まっている車に、時速36kmで走っている
車が突っ込むのと、同じなのだ!
秒速1mの
速度差でも、大きすぎる。
こんな速度で、部品を動かして、大型機械を組み立てる
工場は、ないだろう...。

「実写版」
かといって、はじめから速度差ゼロ、
つまり、まったく同じ速度で、飛んでいたのでは、
100万年かかっても、合体
することは、できない。
後部パーツが、前部パーツを
上回る速度で飛び、ある程度まで、
近づいてからブレーキをかけ、速度差が、ゼロに
なった瞬間に、合体するのが理想的である...。
備考:この内容は、
2018-11-30
発行:KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 1」
より紹介しました。
(筆者の感想)
なるほど、
あの~、今後の人生に、
大変、参考になりました。
アリが10匹、
ありがとうございました。
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きゃは!
全然、
関係ないじゃん!
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