マンションで飼っているイヌには、
あまり見られないことですが、庭などで
飼っていると、あちこち掘り返して
ANAだらけにしたりします。花壇が、掘り
返されてしまい、がっかりする飼い主も
少なくないでしょう...。
しかし、ANA掘りするのは、野性時代から
引き継がれてきた本能だと思って、
諦めるしかありません。
第1、イヌには、花壇と、そうでない
場所の区別がつきません。飼い主が
庭土を掘り返しているのに、なぜ、自分が、
ANAを掘ると、叱られるのか、理解できない
のです。
花壇の手入れをしている、ご主人の
様子を見て、自分も真似して
喜ぶこともあります...。
このように、ANA掘りをする理由は、
いくつか考えられます。
①つは、最初に
挙げた野生時代の本能によるもの。
野生の時代は、エサが豊富にあったわけ
ではありません。運良く獲物を獲得したものの、
食べきれなかったときは、いざと
言うときに備えて、土の中にエサの
食べ残しを隠していました。
この延長線上で、食べ残しのエサだけでなく。
おやつや、気に入っているおもちゃ、
飼い主の臭いのするものなどを、
ANAに埋めることもあります。
また、退屈を紛らせるためにANAを掘る
という解釈もあります、何もする
ことがなく、ヒマだから、
ANAを掘るというわけです...。
人間は、退屈な時、いろんな
娯楽を楽しむことができますが、庭にいる
イヌに、できることは、そんなに
たくさんは、ありません...。
そこで、柔らかそうな土を掘って
しまうのです。掘っているうちに、どんどん
夢中になって、掘り続けてしまいます。
夏の暑い時期ならば、涼しい場所を
探してANAを掘ることもあります。
ほんやりと冷たい土の感触を楽しんで熬るのです...。
さらに、ネズミや、モグラなど、何かの
臭いを察知して、
「獲物探し感覚」で
掘る場合や、土の香りや、掘り返した木の根の
臭いが好きで、掘ることもあります。
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「テリア」のように、ANA掘りが、もともと
大好きなイヌもいます。テリアは、土の中に
巣穴を作る動物を狩るために、
改良された犬種です。そのため土に
触れると、掘り返してしまう習性を持っています。
ANA掘りは、習性なの、しつけでやめさせる
のは難しいでしょう。それよりも
散歩を十分させ、一緒に遊んであげて、
イヌを退屈させないように、
するほうが、
得策といえるかも、しれません...。
備考:この内容は、
2011-7-27
発行:PHP研究所
著者:わんこ友の会
「しぐさでわかる
”イヌの気持ち”」
より紹介しました。
「ヒマナイヌ スタジオ」