立川談四楼「カラス黒猫を洗う」... | Q太郎のブログ

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らぶ平一門 - 落語家らぶ平の一門

 

 

 

 同期に「林家らぶ平」という愛すべき男がいる。

 

その場でバレるウソをつく男としても

 

有名で、ある日、仕事に遅れてきてこう言った。

 

 

 

 

「ごめん、新幹線が、事故っちゃってさァ...」と。

 

 

 

さぁ、仲間は、いっせいに突っ込んだ。

 

 

 

 

「それ、大変だよ、ニュースでもやるし、

 

新聞にも載るよ」と。

 

 

 

 

すると、らぶ平、

 

「いや~、新幹線から乗り換えたら、

 

それが、事故ってさァ...」

 

と、USOをつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あいつ、そのうち飛行機が、事故ったかな

 

なんか言い出すぜ!?」と、

 

 

 

仲間は、諦め、あえて

 

USOを楽しむほか、なくなっているのだが、

 

意外や、らぶ平、造語の名人なのである。

 

 

 

 前座の頃、我ら同期を前に、こう言った。

 

 

 

「ねぇ、みんな、家畜の勢いで、売れようよ!」と。

 

 

 

 

「それ、破竹の勢いの間違い

 

じゃねぇのか?」

 

 

 

我らは、当然の疑問を呈したが、彼は、

 

真剣だった。

 

「あれ?みんな、牛とか馬に

 

追いかけられたこと無いの?

 

 

 

ものすごい勢いだよ。

 

あれを、見れば、売れると思うんだよ。

 

だからさ、みんな売れようよ。

 

家畜の勢い...」

 

 

 

 

 他の仲間は、苦笑していたが、私ひとり

 

納得した。

 

私は、牛に追いかけられたことが

 

あるのだ。忘れもしない小学5年生、私たち

 

悪童は、農家の庭先で、ベーゴマに興じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そこへ、どうしたしたものか、遠くでエサを食べていた

 

はずの牛が、突如として、

 

来たのである!

 

 

 

 

 悪童どもは、ワッと、散ったが、牛はなぜか、

 

私を、追いかけてきた、後方3mに。

 

あの地響きを、私は、忘れてない、恐いの何のって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、左へ直角に曲がり、牛は直進して

 

事なきを得たのだが、家畜の勢い、それは、

 

らぶ平の言う通り、ものすごいものなのだ...。

 

 

 

 

 

 ある日、らぶ平が、囁きかけた、

 

「カラス黒猫を洗うって、格言がるよね?」と。

 

 

 

格言と言うより、「ことわざ」であろうと、思ったが、

 

この時点で、私は、彼が、

 

「カラス黒猫をわらう」と、

 

言ったのだと思った。

 

 

 

同じ意味合いで、

 

「目クソ鼻クソをわらう」もあるなと...。

 

 

 

元来

 

らぶ平は、口元にしまりがなく、言語不明瞭。

 

しかし、彼は、「カラス黒猫を洗う」に

 

ついて語ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒猫のバケツお風呂 - ibisPaint

 

 

 

「カラスが、黒猫を見て、かわいそうになったんだね。

 

あんまり黒いんで。で、少しでも白く

 

してやろうと思って、洗ってあげてるんだよ。

 

これが、

 

「カラス黒猫を洗う」という

 

ことなんだよ...」

 

 

 

私は、その時、らぶ平の顔を、マジマジと見ましたよ。

 

 

 

 一つ目になって数年後か、1回、あんまり

 

売れないんで、ウサ晴らしに、酒を飲もうと

 

いうことになった。

 

 

 

我らが、飲んでいる店へ、

 

1時間遅れで、やってきた、らぶ平が言った。

 

 

 

「やってるね、和気ワイワイと...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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和気あいあいではない、

 

らぶ平は、明らかに、「ワ」に

 

アクセントを置き、「ワイワイ」と言った。

 

 

 

一同、怪訝な顔をすると、

 

 

 

「気分が和んで和気、

 

徐々に

 

盛り上がってワイワイになる。

 

これが、ホントの

 

和気ワイワイ...」。

 

 

 

らぶ平は、愛嬌たっぷりに、そう言ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 一同納得、この時、我らは、らぶ平を、

 

造語の名人と認定したのである...。

 

 

 

 

 

 

 

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備考:この内容は、

2010-4-20

発行:光文社

著者:立川談四楼

「声に出して笑える本」

より紹介しました。