質問:【口をポカ~ンと開けるのは、臭くて呆然としてるの...?】
回答:【フェロモンぽい匂いを感じたら、
口の中の匂いを取り込んで、
鋤鼻器(じょびき)で確認します...】
人では、退化してしまった嗅覚器官が、猫には
あります。
鋤鼻器(じょびき)と呼ばれる部分です。主に
フェロモンを、感じ取るための器官で、口の中、
前歯の後ろに、匂いの取り込み口があります...。
なので猫は、鼻で、フェロモンぽい匂いを
感じたら、口を開けて鋤鼻器に、
匂いを取り込みます。
この時のしぐさを
「フレーメン反応」といいます。
人間の汗や
体臭にも、猫のフェロモンに似た成分が
含まれているせいか、人の枕カバーや、脱いだ靴下に
猫がフレーメン反応を
するということがあります。
フェロモンというと、どうしても、○的な連想を
しがちですが、フェロモンには、警戒をうながす
警報フェロモンなど、いくつか種類があります。
じつは、2014年発表の実験で、人間の男性の
脇の下から出るフェロモンは、多くの
哺乳類にストレスを与える可能性が示唆
されました。
男性が、一晩、身につけたTシャツを
マウスに嗅がせると、ストレス関連ホルモンや
体温の上昇、脱糞などの反応がみられたそう...。
猫も男性のフェロモンに、
ストレスを感じている...?
備考:この内容は、
2019-6-20
発行:西東社
監修:今泉忠明
著者:卵山玉子
「ねこほん・
猫のほんねがわかる本」
より紹介しました。