心の美しさは、自分の心との、
戦いによってのみ、得られる...。
【価値観】
親の価値観が、子どもの価値観を作る。
3歳ぐらいの子どもを連れた母親が、
水道工事をしている人たちの、そばを通り
ながら語って聞かせています。
「おじさんたちが、こうして働いていてくださる
おかげで、坊やは、美味しいお水が飲めるのよ。
ありがとうといって、通りましょうね」
同じところを、これまた幼い子を連れた
別の母親が通りかかります。子どもに
向かって言いました。
「坊やも勉強しないと、
こういう、お仕事をしないと
いけなくなるのよ」
価値観は、このようにして、親から
子どもに、伝えられることがあるのです。
最初の母親は、人間はお互い同士、支え合って
生きていること。
労働への感謝の念を
子どもの心に植え付けたのに対し、
2番目の母親は、職業に対する偏見と、
人間の学歴などで、差別する価値観を植え付けた
のではないでしょうか...?
私の母は、決して学歴のある人では
ありませんでしたが、人間として大切に
しなければならないことを、
しっかり伝えてくれました。
聖書を一度も手にすることなく人生を
終えた母でしたが、思いおこすと、母の
価値観の中には、キリストが大切に
なさったことが、たくさん含まれていた
ことに気づきます...。
「わが身をつねって、人の痛さを知れ」
意地の悪い私が、母からよく聞かされた
言葉です。これは、「他人からしてほしい
と思うことを、あなたたちも他人に
行いなさい。
というキリストの愛と思いやりを
他の側面から表現したものと
言って良いでしょう...。
「人をつねってはいけない」と、禁止の
言葉で、教えるのではなく、まず、自分自身を
つねって、つねられた痛みのわかる
人になりなさいということでした。
価値感は、言葉以上に、
それを実行している人の
姿によって伝えられるものなのです。
【価値観は、言葉以上に、
実行している人の、
姿によって伝えられる...】
備考:この内容は、
2014-3-30
発行:幻冬舎
著者:渡辺和子
「置かれた場所で咲きなさい」
より紹介しました。
(私の感想)
あの~、私も、
反省して、今後の人生、
肝に銘じて生きていきます...。