アーティストのSKY-HIが1億円あまりを投じたことも話題となった
オーディション「THE FIRST」から選りすぐられた7人で結成されたボーイズ
グループ「BE:FIRST」、通称、ビーファ。2021年8月にプレデビュー曲
「Shining One」を配信するやいなや、各種チャートを席巻。彼らの破竹の
快進撃が、ここから始まった、
「Boom Boom Back」
今年に入ってからは、さらに一段ギアを上げたように見える。2月に
配信した「Boom Boom Back」は、ノリの良さと中毒性の高いダンス
パフォーマンスで話題を集め、TikTok総再生回数が、5億回を突破。爽やか
な夏ソング「Smile Again」は、レコチョク上半期ランキング2023
アルバム/ハイレゾアルバム部門①位に輝いた。
「Smile Again」
こうして、またたく間にスターダムに駆け上がり、音楽シーンの尖端を
かけるそ存在となった彼らは、プレデビューから2年を迎えた8月に、ライブ
ドキュメンタリー映画「BE the ONE」を全国公開した。
同作では、自身初
となるぜ全国ツアー「BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1"2022-202 3」の
映像を軸に、彼らの原点である
「THE FIRST 」の振り返りや、メンバーの
インタビューが密度濃く収められている。彼らの奇跡を巡られるほか、
映画のみで見られるパフォーマンスも盛り込まれた映像を音響の整った
劇場で臨場感たっぷりに体感できる。
グループとして、大きく成長するだけでなく、メンバーが各々の個性を
生かして、ソロでも活躍している。たとえば、MANATOとSOTAは、
Ale The Shotaとともに別ユニットShow Minor Savageを結成し、自ら
楽曲を手掛けた配信シングルをリリース。
また、俳優としても活躍する
RYOKIは、「三山●輝の軌跡展」を開催。SHUNTOはといえば、自からが
リスペクトする人気ロックバンドのUVERworldと、ENCORE AGAIN
(feat.SHUNTO from BE:FIRST)で、コラボし同バンドが日産スタジアム
でおこなったライブで72,000人を前に堂々と歌唱した、最年少の
RYUHEIは、著名な音楽プロデュサーの●谷好位置によるソロプロジェクト、
KERENMに参加し、新曲「アダルト feat.アヴちゃん from 女王蜂&
RYUHEI from BE:FIRST」で異色コラボを実現。大いに話題を集めたのも
記憶に新しい。
グループ、ソロ、ともに充実した活動によりアーティスト性を着実に
高めている彼らは、今夏も「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」、
「SUMMER SONIC 2023」といった大型音楽フェスでも存在感を示している。
ややもすると、ロックフェスでは、アウェーな雰囲気になることもある
が、彼らは、それすらも前向きなエネルギーに変え、オーディエンスを
巻き込み圧巻のステージを展開するまでの力をこの2年で蓄えてきた。
そんな彼らの現在地を最も強く感じさせるのが、4thシングル「Man
stream」であろう。既存のJ-POPの概念を軽やかに飛び超え、世界標準
に的を定めたような表題曲は、タイトルとはある意味で対極に位置する
ようなエッジの立った攻めのナンバーだ。
この楽曲を手掛けたSKY-HIの
”トレンドや流行を追うのではなく、創り出すことがアーティストの役割
である”という強い信念が色濃く反映されているに違いない。
”同時に、活動当初から目標とする世界への足がかりにもなりうる楽曲として、彼ら
が今ここで提示するべきと判断したのだろう。つまり、高いレベルの望み
を真正面から受け止め、新しい”ど真ん中”を創る可能性を、BE:FIRSTは
持てるようになったということだ。
まさしくネクストレベルへ踏み出したBE*FIRST
が、11月1日の東京・
国立代々木競技場第1体育館を皮切りに、初の全国アリーナツアー
「BE*FIRST ARENA TOUR 2023-2024 "Mainstream"」に挑む、先述の映画
でも見せていた、ライブステージへのひたむきで誠実な姿勢と、短期間で
大舞台を数多くこなしてきた濃密な経験値を最大限に生かしす場となる
アリーナツアーは、きっとBESTY(BE:FIRSTファンの愛称)に期待値をも
超えるような充実したものになるだろう。
アーティスト性とクリエイティビティに磨きをかけたBE:FIRSTが、
どんな輝きで魅せるのか、
今から待ち遠しくて仕方がない...!
備考:この内容は、
2023-9-15~10-14号
「月刊 ローチケ」
より紹介しました。