【座布団10枚のごほうび、
その最高と最低とは...?】
「座布団 10枚たまったら、ごほうびとして、
口では言えない素敵なものを、差し上げます」
円楽さんが、出題する前に、口にするご褒美。
「口では、言えない素敵なもの...」。
これに、騙されたメンバーもいれば、
期待どおりだったり...。
「座布団10枚、獲得おめでとうございます。
賞として...」
緊張の瞬間である。やはり、大喜利メンバー、
誰もが、ごほうびは、嬉しいものだ。
いいものなら歓喜、そうでないものなら落胆。
この一喜一憂は、ハッキリしている、
1回あたりの、ごほうびの予算は、
別に決まってはいないようだ。しかし、いいものが
出た次は、シャレで落とすものが多い...。
それでは、今まで、どんなご褒美が
あったのだろうか?
「長良川の鵜飼」、「レコードが出せる」
「美女と滝修行」、「善光寺参り」、
「電車内中吊り広告」、「奥の細道を行く」、
「カール・ルイスに挑戦」、
「故郷に錦を飾る」...など、
じつに様々な物がある。
「家、一軒差し上げます」は、実は、犬小屋だった。
「御埋蔵金が、もらえる」は、じつは、
”5枚の雑巾” だったりと、しゃれっ気もいろいろ...。
こうした中で、最高ん豪華版のごほうびといえば、
「オリンピックの聖地、ギリシャは、アテネで、
聖火を手にマラソンができる」だ。
10枚獲得したのは、歌丸さん。
当時、座布団運びの、松崎真さんを、パートナーにして、
歌丸さんは、オリンポスの山で採取した聖火を
かかげて、アテネ市内を走った。さわやかな風に、
心なしか、髪も踊っていた。
他のメンバーは、
うらやましそうな顔で、ため息をつきながら、
その映像を見ていたものだ。(この様子は、
次の項目で、詳しく述べます)
一方、その逆で、もっとも、安上がりなのが、
楽太郎さんへの、ごほうび、
「秋の味覚、秋の香りを、さしあげます」。
当然ながら、秋の味覚、香りの王様、
松茸を想像したのだが、舞台に運ばれたのは、
イチョウも実、銀杏であった。
その臭いが舞台に充満。
メンバーの顔が、歪んだ。
その銀杏は、前日、3人の番組スタッフが、
都内は神宮外苑にある、イチョウ並木から
1日がかりで、かき集めたという...。
すだまじい雨と臭いの中、泣きながらの
作業だったとか。そのかいあって、元手はゼロ。
悲しいような、うれしいような、スタッフの表情が、
目に浮かぶ。それにしても、やはり、
次なる、ごほうびが、気になるものだ...。
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「焦点・フォーカス」
【豪華ごほうび ベスト 5 】
① ギリシャでマラソン。
② カール・ルイスに挑戦
(本物のカール・ルイスに、楽太郎さんが挑戦)
③ パラオで、落語が出来る、
④ レコードが、出せる。
(小円遊さんの「マドマーゼル」という曲)
⑤ 沖縄の旅。
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<番外編>
◎ クイーン・エリザベス号に乗れる、
◎ 電車内中吊り広告。
(歌丸さんの顔が、地下鉄の中吊りに踊った)
◎ 銀座を人力車で走る。
(新聞や、ニュースでも報道された)
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【がっかりワースト 5 】
① 御埋蔵金が、もらえる。
(5枚の、雑巾だった...)
② 家、一軒さしあげます。
(犬小屋だった)
③ 岩清水が飲める。
(イワシをつけた、水だった...)
④ 奥の細道の旅。
(都内下町の細い裏路地を歩く)
⑤ ボーナスが、もらえる。
(棒と、ナスだった...)
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<番外編>
◎ 世界の大スターと会える。
(山田くんの、ことだった...)
◎ 木久蔵さんに、稽古をつけてもらえる。
(「とんでもない!」と、某氏は、怒っていた...)
備考:この内容は、
2001-3-1
発行:河出書房
「笑点の謎」
より紹介しました。