「まぁ、ブロン。あなた、またなの?
お歳を考えてくださいよ、あなた、72歳
なのよ、やめてくださいったら。とんでもないわ。
ひと晩に2回もなんて、しかも、これで5日間、
ぶっ続けじゃありませんか!」
「そうなのじゃ、わしもあきれておる。
まったく、すごい効き目じゃわ」
「あら? 効き目って、何の効き目なんですか?」
「●丸の抽出液じゃ」
「あらいやだ。また変なもの作って、ご自分で
飲んで試したんですか? あっ、あっ、
ヤメてくださいったら」
「なぁに、自分で作った薬ではない。ほら、
お前も知っておろうが。アランの飼っいる
シェパードのルナが大怪我したのを」
「ええ、ええ。可哀相ねぇ。植え込みを
飛び越したはずみに、大きいサボテンのトゲでお腹を
引き裂かれちゃったんですって。あら、あら、
ご無体な、い、痛いっ。またっ、またこんなに
●きくなっちゃって、ブロン。あぁ、あなた、
あなたったら...」
備考:この内容は、
昭和56-2-10
発行:角川文庫
著者:筒井康隆
「農協月へ行く」
より紹介しました。
(筆者の感想)
うっぷ...!
これ以上つづきを書くのは、
よい子のお子ちゃまも見ている
アメブロには、不適切と判断して、
自粛させていただきます。
あしからず。