「オバマ YES WE CAN!」 (2009) 岩崎書店
ロバータ・エドワーズ 著/
ケン・コール 絵/ 日当陽子 訳
黒人の父と、白人の母の間に生まれ、
「自分は他の人と違う」と
感じていたオバマ。
だが、その思いが、
彼を大統領へと導く...。
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「オバマ大統領はどんな人?」
4年4組 Kい Kうじ
オバマ大統領は、アメリカの第44代
大統領です。
オバマさんは、僕のことを知りませんが、
僕はオバマさんが、アメリカの大統領で
あることを知っています。きっと、
そのことは、世界中の、ほとんどの人が
知っていることでは無いでしょうか?
でも、オバマさんが、どんな人なのかを
ちゃんと知っている人は、少ないと思います。
僕は、オバマさんがいったいどんな人なのか、
子ども向けに書かれた、オバマさんの伝記
「オバマ YES WE CAN!」で
読んで見ることにしました。
この本には、オバマさんんのコドモの頃から、
アメリカ大統領選挙に勝つまでのことが
書かれています...。
その中では2つのことが、特に心に
残っています。
①つは、オバマさんが、複雑な
家庭環境で育ったということです。
アフリカ系アメリカ人として生まれた、
オバマさんのお父さんは黒人、お母さんは白人です。
そして、両親は離婚していて、お父さんは
アフリカに住んでいました。
そのような環境で、オバマさんは、
「自分は、他の人と違う」と
感じていたと言っています。
オバマさんが、政治家として、みんなを
引きつけているのは、「他の人と違う」と
感じていたからだと思います。
なぜなら、「他の人と違う」という
ことは、逆に言えば、
「みんなと少しずつ同じところがある」
ということだと思うからです。
だから、誰もが、オバマさんのことを、
「自分と似ている」と感じて、
応援したくなるのです...。
僕とオバマさんにも、似ている部分が
あります。
「教室で、いつもお行儀がいいとは言えない」
ところや、
「バスケットボールが好き」なところです。
確かに、そんな共通点があれば、
応援したくなります。
オバマさんは、やっぱり、
大統領になるべくして
なった人だったんです。
そして、もう①つは、アメリカは白人の
強い国なんだ、ということです。白人の住む
地域では、それ以外の人種の人に、家を売って
くれないこともあります。
それに、オバマさんの前には、
黒人で大統領になった人だけでなく、
大統領の候補になった人も、1人も
いなかったのです。
そんなアメリカで、黒人の
オバマさんが、大統領になった、ということは
すごいことで、テレビや新聞が大騒ぎして
いたのも、わかる気がしました。
さて、1年後、2年後、オバマさんは
どんな大統領になるのでしょうか? 僕には
わかりません。本当のことを言えば、大統領の
仕事が、何かもよく知りません...。
でも、オバマさんには、
「他の人と違う」
ということを、大事にして、肌の色の
話題なんか、吹き飛ばして、
今までで、一番すばらしい大統領に
なって欲しいと思います...。
備考:この内容は、
2009-7-1
発行:成美堂出版
「スイスイ ラクラク
読書感想文
小学3・4年生」
より紹介しました。