【本好きへの一歩...】
子どもを、本好きにさせるには、どうしたら
いいのか、というのはとても難しい
問題です。
「国立国会図書館 国際子ども
図書館」では、「子どものための
おはなし会」という読み聞かせの会を
開催しています。
この会では、
ただ本を読むだけではなく、わらべ唄や
手遊びなども取り入れて、子どもたちが本と
接する機会を提供しています。
この会の担当者の1人である司書の
Iさんも、「これをやれば本を
好きになるといった方法はないと
思います」と、おっしゃっています。
「おはなし会」も、決して本好きに
なることを強いるのではなく、本好きに
なる 1つのきっかけになるように開催
しているそうです...。
読書感想文を書いたら「読書」は終わり、では、
せっかく本と親しむようになったばかりなのに、
もったいないです...。
夏休みが終わった後も、親子で本に親しみ、
子どもの感性を、豊かにしていきませんか?
【好きな本を読ませる...】
Iさんは、保護者の方が、子どもに
本を読ませようとしているのに、子どもは
興味を示さない、といった様子を、時折
見かけるそうです。
本を読むことを
「楽しい」
と思うことができれば、子どもは
自発的に、本を読むようになったり
するのです...。
例えば、釣りが好きな子には、釣りの
テクニックの本を、といったように、
現時点での、子どもの興味・関心を
優先し、その分野の内容の
本と接する機会を、与えることが
大切です。
興味があることであれば、
多少、難しくても読み切る事ができ、達成感を
得られ、次の読書へとつながります...。
【親も読書を楽しむ...】
子どもは、見ていないようでいて、
ちゃんと親のことを見ているもの。
親自身が、ちっとも本を
読まなかったり、読んでも楽しく
なさそうにしていたりすれば、
子どもが、本に対して興味を持つ
はずがありません。
親が、日頃から読書の習慣を
持っていれば、子どもも
自然と興味を持つようになります...。
この場合も、親が無理をして、いわゆる
「名作」と呼ばれるような文学作品を
読む必要は、ありません。
雑誌や、マンガでも
いいのです。「本」というものが、
親が自然な態度で示しているだけでも、
子どもが「本を好きになる」という効果は
十分にあるのです。
読書が苦手だという方も、難しく
考えずに、お子さんと一緒に、自分が好きな
ジャンルの「本」に触れてみては
いかがでしょう...?
備考:この内容は、
2009-7-1
発行:成美堂出版
「スイスイ ラクラク
読書感想文 小学3・4年生」
より紹介しました。