第⑳位 村上春樹著 「一人称単数」
すべて ”ボク” 目線で語られる
8作からなる、短編小説集です。
虚実こんこんの物語世界に、
”村上春樹” 初心者の私も、
「あっ、おもしろいかも?」
と、ちょっと、近づきになれた
作品です。
第⑲位 砥上裕将著
「線は僕を描く」。
内向的な男子学生が、
ひょんなことから、水墨画の
巨匠の弟子に...。
心、洗われる青春小説です。
これを読んで、浄化された私は、
「エゴザ」するのを、辞めました...。
第⑱位 柳広司著
「漱石先生の事件簿」(猫の巻)
”吾輩は猫である” の世界観を
再現したオリジナルミステリー
小説集。
先生の愛らしさと、理屈っぽい
会話のおかし味に、あふれる快作オマージュの
おかげで、”けん作”も、読んでみたいと、
思いました。
第⑰位 千葉雅也著
「デッドライン」
気鋭の哲学者による初小説。
修士論文の締切が
迫ったゲイの大学生のお話です。
正直、難解でしたが、
哲学を通してマイノリティーである
自分に向き合っていく様子が
印象的でした...。
第⑯位 青柳碧人著
「赤ずきん、旅の途中で○体と出会う」
童話の世界で、○人事件が発生。
赤ずきん探偵のよる
連作短編ミステリー。
今、流行りの特殊設定
ミステリーを、ポップに、そして、
ダークに味わえました...。
第⑮位 山崎ナオコーラ著
「人のセッ○スを笑うな」
2006年 文芸賞受賞作。
19歳のオレと、39歳のユリが、
過ごした日々が、綴られます。
タイトルほどの過激さは無く、
さっぱりと、でも、若すぎる恋愛を
のぞき見している気分に
なりました...。
第⑭位 高田郁(かおる)著
「みをつくしと料理長シリーズ」
江戸で料理長になった少女ミオが、
困難を乗り越え、
成長していく時代小説編。
美味しいご飯と、人情が、
あふれんばかり...。
あぁ、日本人として読めてよかった~
と、思える作品です。
第⑬位 川上未映子著
「乳と卵」(ちちとらん)
第138回 芥川賞受賞作です。
大阪から上京してきた姉と、
その娘と過ごす、夏の3日間の物語。
独特の文体と、感性が凝縮されていて、
先に読んでいた続編の
”夏物語”の印象を変えた一作です。
第⑫位 金子ユミ著
「千手学園 少年探偵団」
名門私立の男子校で起きる
大正ロマン学園ミステリー。
時代の妖しさ、謎の不思議さ、
レトロもの好きには、たまらない
キャラもの推し一番の作品です。
第⑪位 武田綾乃著
「愛されなくても 別に」
毒親に搾取され
続ける女子大生が、
傍若無人な同級生と、
出会い、現在に風穴を
開けて行く物語です。
私は、武田さんの書くギャルが、
大好きなんですよね。
まさに、大学生に読んで
欲しいです...!
備考:この内容は、
「文学YouTuberベル」
47万回視聴・2年前
”2021年おもしろ本ランキング20”
より紹介しました。