【高速道路歩いて帰って、あのTVに映る...】 29歳 男 証●会社勤務
20歳のときです。
学校のクラスの飲み会で、しこたま、飲んだ僕は、
終電がなくなったので、歩いて家まで
帰ろうとしていました。
新宿から横浜まで。
渋谷あたりまでは、順調でした。コンビニで、
ビールを足して、酔いも絶好調。
横浜まで、何キロあるかなんて関係ありません。
きっと、帰れる自信がありました。
渋谷に着いて、いいことを思いつきました。
...高速に乗ろうと、思ったのです。
もちろん歩いて...。
その方が、早いと思ったのです。
首都高に、乗りました。
料金所は、どうやってクリアしたんだろう?
覚えてないです。
とにかく、最高のテンションで、首都高を、
走りました。
もちろん、自分の足で...。
すぐ、横を通り抜けるカッコイイ車たち。
クラクションの音、オレンジ色の照明...。
すべてが、映画みたいカッコよかったのを、
覚えています...。
高速に乗って、少し経ったとき、
「P」トカーが、やってきました。
すごく、怒られました。
保護されて、「P」察署で、始発を待っている時、
酔いが覚めた僕は、”あぁ、●にかけて
いたんだな~”と、ようやく自覚して、捕まえて
くれた「P」まわりさんに、お礼を言って帰りました。
後日、学校で友だちが言います。
「アレ、おまえだろ? きのうTVに
出てたの?」
どうやら『P察 24時』的な番組に、
酔っぱらいの困ったちゃんとして、出演
してたみたいです。
全国に恥をさらし、酒との付き合い方を、
真剣に考えた事件でした。
●ぬかと思った...。
皆さん、高速道路は、
歩行者
進入禁止ですよね。
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【自分の歌が、教室に流れる】 39歳 会社員
小学校1年生くらいのこと。
当時は、珍しかったラジカセが、僕の
家にはあった。
身の回りの音や、自分の声なんかを
録音して遊んでいた。
ある日、学校の先生から、授業で使いたいから
MHKのラジオ放送を録音して
きてくれ、と頼まれた。
録音して、ラジカセごと、先生に渡して、
当日の授業が始まった。
先生が、スイッチを入れて出てきたのは、
ラジオ放送にしては、やけに周りが
騒がしい音だった...。
あっ、これはヤバイかもしれない...。
と思うが早いか?
テープのB面に入っていた
僕の『木綿のハンカチーフ』独唱が流れた。
教室のあちこちで、笑いが起こり、先生も
パニックになって、ガチャ、ガチャやっていた。
「先生! 裏面です! 裏面!」
一生懸命、僕は叫んだのだが、先生も
ラジカセに触るのが、初めてだったようで、
「裏面」という概念がなく、
ガチャ、ガチャ巻き戻していた。
巻き戻しては、
また『木綿のハンカチーフ』(僕バージョン)
が流れる。
という事態が 10回くらい続いた...。
もう、●ぬか、と思った...。
...えっ?
その後、もめたかですって?
いや、
「木綿のハンカチーフ」。
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【雪の中でリアガラス粉々...】 スノーマン 26歳 男
6年ほど前に勤務していた
会社での出来事です。
私が初めて就職した会社で、入社した
ばかりの頃、上司から、
「●●のところに、コピーの、
インクリボンの交換に行ってきてくれ」
と言われました。
その場所は、車で1時間半ほどの
ところにある現場事務所でした。
ですが、そこには、一度も行ったことが
なく、折しも季節は冬で、雪も降っています。
使った車は、冬タイヤこそ、履いているものの、
FR車。そしてかなりの田舎でした。
そのときは、特に疑問もなく出発。
途に迷いながらも、目的地の近くになって
行くほど吹雪になっていき、やがて視界
ZEROの状態に...。
そこで、車を停めて、地図を確認して
走り出そうとしたら...。
なんと、道の真ん中で、車が走らないほど
雪に埋まっているのです。
会社に連絡して、同僚の大型車に、
着てもらいました。
エンジンをかけて、バックと同時に、
大型車のウィンチで、引っ張ってもらうと、
勢い余って衝突!
車のリアウィンドウの、ガラスは粉々!
●ぬかと、思った...。
備考:この内容は、
2010-7-22
発行:アスペクト
編・著:林雄司
「●ぬかと思った 8」
より紹介しました。